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働く人のゴカイ インタビュー

社会福祉法人よつ葉の会 特別養護老人ホーム 瀬古の家 松本健太郎さん

取材:2023年12月9日

高校時代の経験が原点。一般大学から方向転換して介護の専門学校へ

 高校生の頃に「愛・地球博(2005年日本国際博覧会)」が開催され、学校からボランティアとして参加しました。車イスを押しながら会場をまわったら感謝してもらえて、人の役に立てたんだと感じたのです。自分にとってもそれは楽しい経験でした。ほかにも、夏休みに介護施設のお祭りに参加して、介護の分野に興味を持つようになりました。

松本健太郎さん

 ただ、進学したのは一般の大学です。その方が将来の選択肢の幅が広がると思ったからです。大学に通い始めたものの、途中でやはり何か違うという思いが強くなり、介護の道を真剣に考え始めました。
 介護業界は“きつい”とも聞くので、正直なところ最初は不安もありました。そこで実際に介護職として働いている知り合いに聞いてみたら、「仕事とはどんな職業でもきついもの。介護職もきつい部分はあるけど、その分やり甲斐が大きい」と言います。この“やり甲斐”という言葉が心に響きました。やはり介護業界を目指そうと決め、親にも話しました。最初は驚かれましたが、僕の性格に合っているんじゃないかと応援してくれ、心強かったですね。
 そして大学は辞め、介護の専門学校へ。専門学校ではいろいろな年齢の人が学んでいて、楽しいし刺激になりました。実習の後などで「移乗の際にはこうすると利用者さんの負担がより減るのではないか」とみんなで意見を出し合ったりして…。熱意ある同級生が多かったですね。

身につけた技術を実践で活かせる仕事。チーム力で改善できるのも魅力

 卒業後、介護職として働き始めました。介護の現場では「利用者さんの生活に寄り添う」ことを大切にしています。一方で、生活に関わるからこそ相手への影響は大きく、最初はプレッシャーを強く感じていました。例えば、移乗の介助では、本来あってはいけないことですが、もしこちらに不手際があったとしても、すぐに目に見える形で表れるので気づくことができます。しかし、食事の介助の場合は、普段と異なることがあってもその場では反応のないケースもあるのです。そうした“目に見えない”異常にプレッシャーを感じつつも、十分気を配りながら介助してきました。それだけに、利用者さんから「ありがとう」という言葉を聞いた時は、本当にうれしいし、やり甲斐を感じます。

松本健太郎さん

 こうした日々の現場で、積み重ねてきた学びや技術、経験を実践的に活かせるのが、介護の仕事の良さだと思います。また、今働いている施設では職員それぞれが自分の目標を立てており、僕の場合は定期的な“振り返り”を課題にしています。「この場合の言葉遣いは間違いだった かもしれない」「あの方法はよくなかった」などと振り返り、どうしたら良くなるかを考えて改善につなげるものです。自分だけで答えが見つからないことは、一緒に働く看護師や相談員など、介護職とは少し異なる視点を持つ“チーム”の知恵と力を借りて改善することができます。こうしたチームワークも仕事の魅力の一つです。

さらに介護技術を高め、後輩のサポートもしていきたい

 介護職に就いてもうすぐ10年目です。今後は自分の介護技術をより一層高めるとともに、後輩の成長を手助けできたらと考えています。まずは基本をしっかりと抑える。その上で、一人ひとり状況や個性が異なる利用者さんへの介助方法を伝えていきたいです。

松本健太郎さん

 もし、今は異業種で働いていたり異なる学科で勉強していたりするけど、介護福祉に興味があるという人がいれば、その気持ちを大切にして一歩踏み出してみるのもいいと思います。介護職は、スキルアップすればそれを発揮できるし、もし仕事で壁にぶつかっても自分一人で抱え込むことなく、周りのスタッフと協力して解決に導く環境が整っています。行動したら良い結果が待っている可能性があるので、興味があれば思いきってチャレンジしてほしいですね。

社会福祉法人よつ葉の会 特別養護老人ホーム 瀬古の家
社会福祉法人よつ葉の会 特別養護老人ホーム 瀬古の家

「グッドライフの実現」を基本理念に、利用者様が住み慣れた地域社会の中で心豊かな生活ができるよう、自律支援のための介護サービスを充実させた特別養護老人ホームです。プライバシーを確保する完全個室をはじめ、陽射しが降り注ぐ共同生活室、パン教室やコンサートなど楽しい企画が催される地域交流スペース、喫茶スペース、季節の花が咲く屋上庭園などを備えています。介護が必要になっても自分のペースで暮らすことが可能で、顔なじみの職員が上質な介護サービスを提供しています。

問い合わせ先:特別養護老人ホーム 瀬古の家
愛知県名古屋市守山区瀬古東二丁目209-1

TEL:052-758-6201

FAX:052-758-6202

URL:https://sekonoie.jp

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