コミュニケーション支援
互いの文化的背景や考え方を理解し合いながら、誰もが安心して暮らし活躍できる持続可能な地域社会づくりを目指し、外国人県民の日本語の習得や、日本人県民等による学びの支援に取り組んでいます。
また、外国人県民が社会生活に必要な情報を分かりやすい形で迅速に入手できるよう、多言語化及びやさしい日本語の活用による、外国人県民目線に立った情報提供・発信を行っています。
新着情報
あいち地域日本語教育推進センターの体制
(1) あいち地域日本語教育推進センター設置の経緯・位置づけ
愛知県では、2019年6月「日本語教育の推進に関する法律」が公布・施行されたことを踏まえて、2020年4月に「あいち地域日本語教育推進センター」を設置しました。
また、2022年3月に策定した「愛知県地域日本語教育の推進に関する基本的な方針」に基づき、あいち地域日本語教育推進センターが中心となって地域日本語教育を推進します。
(2) 愛知県における地域日本語教育の目指す姿
愛知県では、「地域日本語教育の場」を次のように考えています。
・外国人県民が生活に必要な日本語を学び、情報を得る場所
・言葉や文化、国籍などの違いに関わらずすべての県民が参加でき、日本人と外国人がお互いに学ぶ場
・日本人外国人双方にとっての、居場所
・外国人参加者と地域コミュニティとの接点
地域日本語教育の場づくりが広がるよう「あいち地域日本語教育推進センター」を中心に、市町村が主体となって、様々な主体が連携して地域日本語教育に取り組む体制づくりを進めています。
(3) コーディネーターの配置
「あいち地域日本語教育推進センター」では、専門的な知識・経験を有する「総括コーディネーター」と、県内の地域日本語教育に関わる方々へのアドバイスなどを行う「あいち地域日本語教育コーディネーター」を配置しています。
- 〇あいち外国人の日本語教育推進会議(総合調整会議)
- 「あいち地域日本語教育推進センター」の運営方針及び事業内容の検討などを、学識者や民間日本語教育機関、市町村などと行っています。
あいち地域日本語教育
推進センターの事業概要
(1) 地域日本語教育の取組
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行政が主催する日本語がほとんどわからない外国人県民向けの初期日本語教室と、そこで活躍できる指導者の養成講座をモデル的に実施しています。
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地域の日本語教室に通うことが難しい人など誰でも学習できるように、オンライン日本語教室を開催しています。
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地域日本語教育人材育成
カリキュラムの開発指導者やサポーターなどの役割に応じて、人材を育成するためのカリキュラムの開発に取り組んでいます。
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日本人も外国人も親子で参加できる「多文化子育てサロン」の設置を促進しています。
(2) 地域日本語教育の取組に対する財政支援制度
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市町村・国際交流協会向け
愛知県地域日本語教育
推進補助金市町村が主体となった日本語教育の取組を推進するため、市町村等に対し文化庁補助金を間接的に交付しています。
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市町村域を越えて子どもが通う日本語教室の運営団体に対し、教室に通う子どもの送迎等にかかる費用を補助しています。
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地元経済界と日本語学習支援基金の第3次造成を行い、外国人の児童生徒に対して日本語学習支援を行う日本語教室等を支援しています。
(3) 市町村等への助言・研修等
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県内の市町村等に、あいち地域日本語教育コーディネーターを派遣し、地域日本語教育施策に関する助言などを行っています。
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地域日本語教育研修会の開催
市町村職員等を対象として、専門人材と協働した取組の設計や課題解決の方法などを知る機会を提供しています。
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地域日本語教育
ネットワーク会議の開催地域日本語教育に関わる様々な機関・団体、個人が連携・協働を図るため、取組や課題などについて情報共有や意見交換を行っています。
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産官連携による
地域日本語教室支援活動産官が連携して育成した地元企業の社員ボランティアによる地域の日本語教室支援活動を通じて、外国人との共生社会づくりを目指すとともに、地元企業による外国人の子どもたちへの多面的なサポートの実施とその仕組みづくりに取り組んでいます。
(4) スピーチコンテストの開催
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県内の外国人学校の現状や課題を把握するため、アンケート調査を行っています。
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多文化共生に対する理解促進を図ることを目的として、外国人児童生徒を始めとする外国人県民によるスピーチコンテストを開催しています。
教材・調査
愛知県が作成した教材・調査等です。
(1) 教材・ハンドブック
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市町村向け
- 「あいち地域日本語教育推進ハンドブック」
- 市町村が主体となって日本語教育に取り組んでいくことができるよう、基本方針を基に作成した、市町村向けハンドブックです。(2023年3月作成)
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外国人向け
- 「はじめての日本語教室」
- 日本語がまったくわからないか、ほとんどわからない外国人住民を対象とした「初期日本語教育」のための学習教材です。(2019年、2021年作成)
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支援者等向け
- 「はじめての日本語教室」指導者向け教材活用マニュアル
- 「はじめての日本語教室」の教材を使って、日本語がほとんどできない学習者のための教室活動を作るためのマニュアルです。(2020年3月作成)
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支援者等向け
- 「やさしい日本語」の手引き
~外国人に伝わる日本語~ - 初めて「やさしい日本語」(※)に触れる方でも楽しく手軽に学んでいただける手引きです。(2013年2月作成)
- 「やさしい日本語」の手引き
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支援者等向け
- 「多文化子育てサークル」実施マニュアル
- 乳幼児を持つ外国人県民に子育ての楽しみを感じていただくための「多文化子育てサークル」の市町村、国際交流協会、NPO等向けの実施マニュアルです。(2018年3月作成)
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外国人向け
- 母語教育サポートブック
「KOTOBA」-家庭/コミュニティで育てる子どもの母語- - 外国人県民の方が、母語による学習支援などの取組みを行う際に参考となる、母語教育のサポートブックです。(2013年3月作成)
- 母語教育サポートブック
※普段使われている日本語を外国人にもわかるように配慮した、簡単な日本語のことです。
〇その他、国や他の団体作成の教材等はこちら
(2) 各種調査の実施
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地域の日本語教室において「就労につながる日本語」を教えることも選択肢の一つとしてあることを示すために、本調査を実施しました。
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日本語学習支援体制の整備について検討を行うための基礎資料とすることを目的として、本調査を実施しました。