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自然環境保全地域における企業との協働による保全活動

ページID:0513485 掲載日:2024年3月15日更新 印刷ページ表示
15 陸の豊かさも守ろう17 パートナーシップで目標を達成しよう
 かつて、自然環境保全地域の管理は、できるだけ人の手を加えずに自然の力に委ねるという考え方に基づいて行われてきました。
 しかしながら、指定から長い年月が生じ、竹の繁茂や植生遷移の進行などにより指定理由である貴重な自然環境の特性が失われつつある地域もあるため、現在は人の手により自然環境の保全に努めています。
 ここでは、その中でも企業との協働で保全活動を実施している事例を紹介します。

海上の森自然環境保全地域

シデコブシの保全活動

 海上の森は、かつては里山の薪炭林として利用されることで、明るい状態が保たれていました。しかし、薪炭としての利用がなくなることで、周辺の樹木が生長し、暗い森となることで、東海丘陵要素※の一種で希少野生植物のシデコブシが日照不足となり、その生育が危ぶまれています。
 そこで、次のとおり関係者と協定を締結し、専門家の指導の下で年2回、周辺樹木の除伐によるシデコブシの保全活動を実施しています。
※ 東海丘陵要素 … 東海地方の丘陵地・低湿地に固有、または国内における分布の中心がある植物のこと。シデコブシの他に、マメナシ、フモトミズナラ、シラタマホシクサなどが知られている。
シデコブシ(花)
シデコブシの花
協定の概要
締結日 2012年11月1日
締結者

愛知県環境部自然環境課(環境部長)

大和リース株式会社 名古屋支店(支店長)

あいち海上の森センター(所長)

目的 海上の森自然環境保全地域の保全を、相互の連携・協働により円滑に行うこと
活動内容 除伐等の保全作業、環境学習等

 シデコブシの周辺樹木を除伐することにより、シデコブシへの日照を確保するとともに、保全活動を行ったシデコブシやその生育地の状況の経過を見ながら、順応的な管理に努めていきます。