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脳卒中について

ページID:0436293 掲載日:2023年4月21日更新 印刷ページ表示
3 すべての人に健康と福祉を

1.脳卒中とはどんな病気?

 脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳の働きが阻害される病気です。

 脳卒中の症状は、ほとんどの場合突然現れますが、長年の生活習慣のゆがみにより生じた生活習慣病等が要因となって引き起こされます。

 脳卒中の最大の要因は、加齢高血圧です。

 高血圧が続くと、血流が血管を傷つけて血栓を作り、血管が次第に硬くなる「動脈硬化」が進行します。脳卒中は、動脈硬化が進行する「50歳代以降」に急増する傾向があります。

 前兆となる症状を発見したら、すぐに病院を受診しましょう。

2.脳卒中の種類

 脳卒中には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。

 また、脳卒中には含まれませんが、脳梗塞の前触れと言われる一過性脳虚血発作があります。

脳梗塞

 脳の血管が詰まり、脳細胞に血液が十分に行き渡らなくなった状態。

 手足や顔の半身麻痺や言語障害、意識障害などの症状が現れます。

 脳梗塞は、血管の詰まり方によって、大きく分けて以下の3つのタイプに分類されます。

ラクナ梗塞

 脳内の細い血管が詰まった状態。

 比較的症状が緩やかに現れるため、気が付かないうちに発症していることもあります。

 ラクナ梗塞の最大の要因は、高血圧です。高血圧によって血管が硬くなる「動脈硬化」が発生した箇所の血管が詰まって発症します。

アテローム血栓性脳梗塞

 脳の比較的太い血管で動脈硬化(アテローム性動脈硬化)が発生して、脳の血管が詰まった状態。

 片方の手足・顔半分の麻痺や、言葉の障害などの症状が、前兆として現れることがあります。

 細い血管が詰まるラクナ梗塞と比較して、症状が重くなる傾向があります。

心原性脳塞栓症

 心臓内でできた血栓が、血流に乗って脳まで届き、脳の血管に詰まった状態。

 心臓内でできた血栓は大きく、脳の太い血管で詰まることが多いため、脳のダメージも大きくなりやすい傾向にあります。

 不整脈の一種である「心房細動」が主な原因となります。

一過性脳虚血発作(TIA)

 一時的に脳の血管が詰まり、血流が低下することで、手足や顔半分の麻痺や言葉が出にくくなるなど、脳梗塞と同様の症状が現れます。

 症状は一過性で、多くは1時間以内に消失しますが、脳梗塞の前触れの症状と考えられており、放置すると脳梗塞を引き起こす可能性が高いため、治療が必要です。

脳出血

 高血圧などが原因で脳内の細い血管が破れ、出血した状態。

 出血の場所や程度により症状は異なりますが、半身の感覚が鈍い、手足の脱力、意識障害などが生じます。

 また、回復後も、後遺症として重い症状を残すことも少なくありません。

くも膜下出血

 脳の表面を走る血管のコブ(脳動脈瘤)が破れ、くも膜の内側の隙間に出血した状態。

 突然の頭痛や意識障害などの症状が現れ、死亡率が高く、後遺症を残す場合もあります。

3.脳卒中の主な症状

脳卒中の前兆

 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)の主な症状として、以下の症状が挙げられます。

  • 片方の手足・顔半分の麻痺・しびれがある。(手足のみ、又は顔のみの場合もあり)
  • ろれつが回らない言葉が出ない、他人の言うことを理解できない
  • 力はあるが、立てない歩けないフラフラする。(体のバランスが取れない)
  • 片方の目が見えない、物が2つに見える、視野の半分が欠ける
  • 経験したことのない激しい頭痛がする

 起床時や入浴時、運動時など、血圧が急激に変動すると発症しやすくなります。

 ご自身や周囲の方で当てはまる症状が1つでもあれば、すぐに病院を受診しましょう!

FAST(ファスト)でチェック!

 「FAST」とは、脳卒中でよく見られる3つの症状(顔の麻痺、腕の麻痺、言葉の障害)と発症時刻の頭文字を取った言葉です。気になる症状があれば、FASTでチェックしてみましょう。

FACE・・・顔のゆがみ

ARM・・・片側の腕の麻痺

SPEECH・・・いつもどおり話せない

TIME・・・発症時刻を確認し、すぐに119番通報

※しばらく様子を見よう、寝たら治るかな・・・などは絶対ダメ。

症状がある場合は、一刻も早く救急車を呼び、病院を受診することが大切です。

再発・重症化に注意しましょう!

 脳卒中は、再発率が高く、再発すると重症化しやすい傾向があるため、動脈硬化の原因となる生活習慣(食塩の過剰摂取、喫煙など)の改善や基礎疾患の管理、薬物療法の継続などによる再発予防が重要です。

4.後遺症・合併症

 後遺症として、手足の麻痺のような目に見える障害のほか、失語や失行、判断力の低下、行動異常など周りがわかりにくい「高次脳機能障害」が残る可能性があります。

 また、合併症として、脳血管性認知症、脳卒中後てんかん、うつ病、サルコペニア、摂食嚥下障害などを発症することがあります。

 高次脳機能障害の詳しい情報については、愛知県Webページ「高次脳機能障害って何だろう」を御覧ください。

5.相談窓口

 脳卒中に関する相談窓口は、愛知県Webページ「循環器病対策について(循環器病の相談窓口)」を御覧ください。

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