若手教員座談会

専門技能を活かし、
子供たちを育てる喜び

座談会

◎先生になりたいと思ったきっかけは?

山﨑先生:私は小さい頃から犬が好きだったので、動物看護師になりたいと思い、農業高校に進学しました。そこで3年間、学ぶ中で、畜産の魅力と面白さにはまりました。それを教えていただいた先生方のようになりたいと思ったのがきっかけです。

安藤先生:高校の部活動で野球をしていました。顧問の先生は面倒見がよく魅力的でした。そのような人になりたいと思い、先生を志しました。

牧野先生:大学時代に工業高校の授業を見に行く機会がありました。そのときに授業をしている先生がすごく楽しそうで、分かりやすい授業をしていたので、そこで先生として働いてみたいという気持ちになりました。

◎どのような進路選択で先生になりましたか?

山﨑先生:私は農学部出身です。大学に進学した時から、将来は先生になりたいという気持ちがありました。教育実習を通じ、さらにその気持ちが強くなりました。一人一人の人生を背負うことに、ものすごくプレッシャーを感じていたのですが、母校の先生方が応援してくれました。

安藤先生:私は商業高校の出身で、商業科目の勉強が楽しかったので、商業の免許を取得できる経営系の学部に進みました。

牧野先生:私は工学部出身です。研究は楽しかったのですが、教師になるなら、早く現場に入った方がいいと思い、大学卒業後に講師からスタートしました。

◎先生になってやりがいを感じるのはどんな時でしょうか?

牧野先生:卒業生を見送った時に、生徒から感謝の言葉をもらった時です。あの時は本当に感動し、やりがいを感じました。卒業してからも訪ねて来てくれたことがうれしかったです。

山﨑先生:私も一番は卒業式です。卒業式はすごく感慨深いものがあります。「先生ありがとう」という言葉で、それまでの苦労が報われます。

安藤先生:みんな同じなんですね。成長した生徒の姿を間近で見られるということに一番やりがいを感じます。苦労も多いですが、それ以上に良い経験をさせてもらえます。

◎先生という職業に興味を持っている生徒・学生にメッセージを!

安藤先生:自分が勉強していて面白いと思うことを突き詰め、自分の得意なことをより伸ばせる仕事だと思います。授業や部活動を通して、生徒の成長を間近で見られるというやりがいも十分にある仕事だと思っています。

牧野先生:生徒を指導することで気付くことも多く、自分自身も学び続けることができる仕事です。また、学んだことを生徒に伝えられることが魅力です。

山﨑先生:教員という職業は、正直たくさんの苦労があります。でもその中で、一つの喜びが、自分にとっても生徒にとっても何ものにも代えがたい経験になります。生徒の指導を通じて、自分も成長できるという点が教職の魅力だと思います。

座談会

特別支援学校の先生座談会

参加する先生

経験することで見えてくる
特別支援学校教諭の魅力

座談会

若松先生:私は福祉系の大学に進学しましたが、そこで教員免許を取得できるコースがあることを知りました。教育実習で特別支援学校に行き、子供たちに教える魅力を感じ、先生を志しました。また、学生時代のアルバイトで、知的障害者施設で働いたことも大きかったと思います。

加納先生:私は大学で美術を専攻していました。それまで障害のある方と接したことは全くありませんでした。大学で開催していた生涯学習講座に参加したときに、知的障害のある方たちと作品作りをしたことがきっかけで、特別支援教育に興味を持ちました。

杉浦先生:私には障害のある弟がいて、幼いときから障害のある方々と接する機会がありました。そのため、自然と障害のある方と関わる仕事に就きたいと思うようになりました。また、弟が小学生の時の支援学級の先生がとても良い先生で、素敵だなと思ったことが、特別支援学校の先生を目指したきっかけです。

子供の将来に
携わることができる職業

若松先生:私たちが接している子供たちは、日常で当たり前に行っていることにも学習の積み重ねが必要です。例えば、お茶を飲むこと、排せつやご飯を食べることなども、すぐにできるようになるわけではありません。一つ一つ積み重ねていくことでできるようになっていきます。今までできなかった子供が「できた!」と感じた瞬間がとてもうれしいです。子供の成長に携われた貴重な瞬間として、教員同士が喜びを分かち合えることも魅力です。

加納先生:まさにそのとおりです。子供ができるようになったことを他の教員や保護者と共感できる時がとてもうれしいです。「できた」と言って大の大人が大喜びすることもよくある光景です。

杉浦先生:子供たちが見せる表情や態度は日によって違います。その表情や態度から子供たちの思いを感じ、支援をしていくことで、少しずつできることを増やしていきます。

若松先生:一人一人に向き合って、心から喜びあえることが特別支援教育の醍醐味だと思います。高校生や、これから進路を決めていこうとしている人たちにも特別支援学校のやりがいを知ってもらえるとうれしいと思います。

座談会

障害を乗り越えて教壇で輝く先生たち

山本 あかり先生

●先生を目指したきっかけは?

高校生の頃に友人から「あかりは優しいから特別支援学校の先生になったらいいよ」と言われたのがきっかけです。自分も障害があるので、子供たちの気持ちに寄り添えることができるのではないかと思い、先生を目指すことに。夢が叶った瞬間は飛び上がるほど喜びました。

●「先生」として大切にしていることは?

何事にも努力することです。家訓じゃないですけど、家に「努力せよ」という言葉が飾られています。先生を続けていて大変なことはありましたけど、諦めないことや努力することで子供たちも変わっていきますし、どんな困難も乗り越えることができました。

●先生になって大変だったことや、それを乗り越えたエピソードはありますか?

場面かん黙の児童との出会いは貴重な経験でした。どう接すればいいのか勉強し、ひたすら実践してきました。すると、徐々に「うん」「え?」と言葉を発してくれるようになりました。その児童が6年生になり、卒業をお祝いしたら、写真と手紙を返してくれて…。この仕事をやっていてよかったと感じましたね。

山本あかり先生1 山本あかり先生2

上司からのメッセージ

障害があることを忘れてしまう存在というか、常に明るく元気で、相手に寄り添った接し方ができ、子供たちからも大変好かれている先生です。よさを見つけ、そのよさをほめたり、認めたりして、その子らしさを大切にしています。山本先生がいるだけで子供たちが優しい気持ちになります。これからも頼りにしています。

上田 大貴先生

●先生を目指したきっかけは?

聾学校中学部で出会った担任の先生がきっかけです。その方は常に私と粘り強く向き合い、障害があってもできることがたくさんあり、成功体験の積み重ねが自信につながることを教えてくださいました。「こんな勇気と夢を与えられる存在になりたい」と思い、先生を目指しました。

●「先生」として大切にしていることは?

児童によって学力や障害の程度が異なるので、その児童に合わせたコミュニケーションや分かりやすい話し方、教材の提示の仕方などを心がけています。あと、教えているのは私と同じ聴覚に障害のある児童たち。聾の先輩として子供たちの手本になろうといつも努力しています。

●先生になって大変だったことや、それを乗り越えたエピソードはありますか?

児童の表情を見て、「もっといい教え方があったかも」と反省する日もあります。そのときは他の先生にアドバイスを伺ったり、視覚的に分かりやすい教材に作り直したりしています。児童がキラキラした表情で「分かった!」と伝えてくれたときは本当に嬉しいですね。 

上田大貴先生1 上田大貴先生2

上司からのメッセージ

とても意欲的で、熱心な先生です。パワーポイントで作った資料やスライドを活用し、創意工夫を重ねながら授業を行っています。上田先生にしか分からないこと、伝えられないことがたくさんあると思います。それを自身の強みと考えて、これからも活躍して欲しいと思います。

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