そして、尾張地域を中心に種や苗を育てて、農家に売る種苗業者が生まれました。彼らは知恵と技術を結集し、優れた品種を作り出して全国の野菜づくりに大きく貢献してきました。
残念ながら現在の野菜づくりの礎となった個性豊かな野菜を店頭で見ることは少なくなりましたが、これらの野菜を歴史的・文化的遺産として見つめるだけでなく、再び身近な野菜としてご利用いただこうと県内の伝統野菜を調査しました。
そして、
昭和30年頃※に栽培されていたもの
地名、人名がついているものなど愛知県に由来しているもの
今でも種や苗があるもの
種や生産物が手に入るもの
という4つの定義を満たす35品種を選定することができました。
まだまだ皆さんの地域で、どこかに眠っている伝統野菜があるかもしれません。
これを機会に伝統野菜をはじめ愛知で作られる野菜のすべてに目を向け、触れ、食べていただきたいと思います。
※「あいちの伝統野菜」選定時(2002年)の50年前 |