身が柔らかで上品な高級イカ
ヤリイカ
▶ 基本情報
旬
- 秋
漁法
- 小型底びき網、沖合底びき網
主な産地
- 西尾市、南知多町、蒲郡市
細長い体が槍の穂先に似ているので槍イカ
漁業者の自主的な資源管理が行われ、夏の終わりに解禁
胴長は大きなもので40㎝位あり、細長い体が槍に似ているのでヤリイカと呼ばれます。よく似た近縁種にケンサキイカがありますが、ヤリイカの方が足(腕)が短いのが特徴です。スルメイカに比べると漁獲量は少ないですが、季節を感じさせてくれるイカです。
愛知県では渥美外海(遠州灘)で漁獲されていて、漁業者は資源を有効利用するため、繁漁期を設けて小さいイカを獲らないようにし、夏が終わる9月頃に解禁しています。また、1日に獲る量も自分たちでとり決めています。
身が薄く柔らかくて甘みと歯ごたえが素晴らしく、刺身がやっぱりおすすめです。また、真冬のメスが抱えている卵巣も煮付けて美味しくいただけるので、捨てることのないようにしてください。
イカと言えば、豊川市の御津神社では毎年4月の第3土曜日の例大祭前日に烏賊(イカ)祭りが行われます。大国主命が海からこの地に降りるときに、人々は船にイカを積んで振るまったと伝えられ、故事に習いイカを奉納して豊漁を祈願するお祭りです。