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愛知県内におけるヒアリの確認について

ページID:0356392 掲載日:2021年8月12日更新 印刷ページ表示
2021年8月6日(金曜日)に常滑市内において発見された数百個体のアリについて、昨日、専門家による同定の結果、特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせします。
当該ヒアリは、中国深圳市(しんせんし)蛇口港(じゃこうこう)を出港した貨物船により運ばれ、名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)で陸揚げされた後、常滑市内の事業者敷地に運ばれた積荷の梱包で発見されたものです。
確認された個体については、既に全て殺虫処理しています。また、確認地点(常滑市)付近、コンテナが留め置かれた地点(鍋田ふ頭)及びトラック運送時の中継地点等の周辺では、事業者、環境省、愛知県及び名古屋港管理組合が殺虫餌(ベイト剤)等を設置しています。
なお、愛知県でのヒアリの確認は、2017年6月30日の初確認以降、13事例目となります。

1 経緯

7月30日(金曜日)
 中国蛇口港から、当該コンテナを積載した貨物船が出港。

8月4日(水曜日)
 名古屋港鍋田ふ頭に入港し、当該コンテナを陸揚げ。

8月5日(木曜日)
 名古屋港鍋田ふ頭から陸送にて、コンテナを名古屋市熱田区内の物流倉庫へ搬出。

8月6日(金曜日)
 名古屋市熱田区内の物流倉庫において、コンテナを開扉して、積荷をウイングトラックに積み替え、常滑市内の事業者へ陸送。
 常滑市内の事業者から、名古屋港鍋田ふ頭から運送された積荷(梱包部分)から、ヒアリと疑わしいアリ(数百個体)が発見されたと愛知県に連絡あり。愛知県が画像データを確認したところ、ヒアリの疑いがあったため、環境省中部地方環境事務所に連絡。当該アリについては、事業者が殺虫処理を実施。

8月7日(土曜日)
 環境省中部地方環境事務所及び愛知県が、常滑市内の事業者敷地内において、現地調査及び殺虫餌(ベイト剤)、粘着トラップの設置を実施。

8月10日(火曜日)
 環境省中部地方環境事務所が専門家に同定を依頼。
 環境省中部地方環境事務所及び名古屋港管理組合が、積荷を下ろした後のコンテナ(名古屋港鍋田ふ頭)の現地調査及び殺虫餌(ベイト剤)、粘着トラップの設置を実施。コンテナ内でヒアリと疑わしいアリ(数十個体)を確認し、殺虫処理(燻蒸)を実施。また、コンテナ陸揚げ地点(名古屋港鍋田ふ頭)において、現地調査及び殺虫餌(ベイト剤)、粘着トラップの設置を実施。

8月11日(水曜日)
 環境省中部地方環境事務所及び愛知県が、積荷の積み替えを行った物流倉庫(名古屋市熱田区)及び運搬したウイングトラックを調査するとともに、殺虫餌(ベイト剤)を設置。ウイングトラック荷台は殺虫処理(燻蒸)を実施。
 専門家が当該アリについてヒアリであることを確認。

2 今回確認されたヒアリについて

 常滑市の事業者敷地内で確認されたヒアリは、合計で働きアリ数百個体です。また、名古屋港鍋田ふ頭のコンテナで確認されたヒアリは、合計で働きアリ数十個体です。
 常滑市内及び名古屋港鍋田ふ頭で発見されたヒアリは、その場で、全ての個体が殺虫処理されました。
 また、ヒアリが確認された地点(常滑市内、名古屋港鍋田ふ頭)、コンテナが一時的に留め置かれた地点(名古屋市熱田区内、名古屋港鍋田ふ頭)において、目視点検を実施した結果、新たなヒアリは確認されていません。
 ヒアリ確認地点、その周辺等に定着・繁殖している可能性は低いと考えています。

3 今後の対応

 環境省中部地方環境事務所は、事業者、愛知県、名古屋港管理組合、常滑市及び弥富市の協力を得て、ヒアリが確認された地点等において、殺虫餌(ベイト剤)等を設置し、継続調査を実施します。
 愛知県は、今年度に入って初のヒアリの確認となったことを踏まえ、改めて運送事業者等への注意喚起文書を発出します。
 また、引き続き、以下の対応を行っていきます。
・愛知県、名古屋港管理組合、環境省中部地方環境事務所は、常滑市及び弥富市と連携を図り、ヒアリの侵入の水際での防除に万全を期していきます。
・愛知県ではWebページによりヒアリに係る注意喚起を行うとともに、県民の皆様からの問合せ窓口を設け、情報収集を行います。
・名古屋港管理組合は、名古屋港のコンテナターミナル等の調査を行うとともに、港湾関係者への注意喚起等を行います。

4 県民の皆様へ

 今回の事例は、輸入された積荷及びコンテナで確認されたもののみです。現段階ではヒアリ確認地点、その周辺等に定着・繁殖している可能性は低いものと考えており、侵入リスクの高い港湾区域等を除いては、アリを必要以上に恐れることはありません。
(1) ヒアリ発見時の注意点について
 ヒアリと疑われるような個体や巣を見つけた際は、刺激(アリを踏もうとしたり、巣を壊したり等)しないでください。ヒアリを刺激すると刺される場合があります。
 ヒアリは強い毒を持つため、生きた個体を素手で触らないようにしてください。
(2) 刺されたときの対応について
 まずは安静(20~30分程度)にし、容体が急激に変化することがあれば、最寄りの病院を受診してください。
 受診の際は、「アリに刺されたこと」「アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)の可能性があること」を伝えてください。
(3) ヒアリに関する相談について
 環境省ヒアリ相談ダイヤル又は県問合せ窓口に連絡してください。

<環境省ヒアリ相談ダイヤル>

 ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイヤル」を御利用ください。
・受付曜日:土日祝を含む毎日(12/29~1/3は除く)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイヤル 0570-046-110(IP電話の場合 06-7634-7300)
 また、チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html

<愛知県問合せ窓口>

愛知県環境局環境政策部自然環境課野生生物・鳥獣グループ
電話番号 052-954-6230(ダイヤルイン) 平日:午前8時45分から午後5時30分まで
       052-961-2111(代表)   土曜日・日曜日及び祝日
FAX    052-963-3526
E-mail  shizen@pref.aichi.lg.jp

【写真】今回発見されたヒアリ

ヒアリ
提供 環境省

【地図】今回ヒアリが発見された場所

地図

【参考】本県でのこれまでのヒアリの確認状況

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