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【知事会見】「あいち森と緑づくり事業」の継続について ~「あいち森と緑づくり税」の課税期間の延長について~
「あいち森と緑づくり事業」の継続について ~「あいち森と緑づくり税」の課税期間の延長について~
愛知県では、本県の森と緑を県民共有の財産として将来に引き継ぐため、「山から街まで緑豊かな愛知」の実現を目指し、平成21年度から導入した「あいち森と緑づくり税」等を財源として、森林、里山林、都市の緑を整備・保全する「あいち森と緑づくり事業」を平成21年度から10年計画に基づき実施しています。
2018(平成30)年度は事業計画の最終年度を迎えたことから、これまでの事業の実績や成果等を検証し、事業評価報告書に取りまとめ、平成30年5月21日に公表しました。
県では、この事業評価で浮かび上がった課題や県民アンケートの結果、市町村の要望等を踏まえ、今後の事業の実施や、その内容について検討した結果、2019(令和元)年度以降も引き続き「あいち森と緑づくり事業」による森と緑の整備を進めていくこととし、下記のとおり次期計画案の骨子をまとめました。
1 「あいち森と緑づくり事業」の次期計画(案)の骨子について
次期計画(案)は現計画と同じ10年間とし、5年経過時に事業評価を行い、事業内容を検証することとします。
事業\区分 | 主な内容 |
---|---|
(1) 人工林整備 |
・ 林業活動では整備が困難な人工林の間伐の実施や附帯する作業道の整備、中でも、防災効果の高い、公道・河川沿い、集落周辺の間伐を重点的に実施(16,000ha) ・ 【新規】高齢化した人工林の若返りとして、「あいちニコ杉」等、花粉症対策苗木への植え替え及びそれに伴うシカ等に対する防護柵の設置等への支援(450ha)及び花粉症対策苗木生産施設の整備 |
(2) 里山林整備 |
・ 地域住民、団体等による保全活用を前提とした里山林の整備への支援(40件) |
(3) 普及啓発 |
・ 【新規】全国植樹祭の開催理念を継承し、木材利用を一層促進するための、愛知県産木材を利用したPR効果の高い建築物等への支援(20件) ・ 事業のPR等の実施 |
(4) 都市緑化推進 |
・ 都市における緑地の保全・創出・活用や建物の緑化への支援(1,375件) ・ 県民参加による緑づくり活動、体験学習や都市緑化の普及啓発に対する支援(1,010件) |
(5) 環境活動・学習推進 |
・ 森と緑の保全活動や社会全体で支える機運を醸成する環境学習への支援(750件) ・ 生きものの生息生育空間をつなぐ生態系ネットワークを形成するためのビオトープの創出等への支援(70件)及びモニタリング調査の実施 |
総事業費 約220億円
2 「あいち森と緑づくり税」の課税期間の延長について
次期計画(案)に必要な事業費は現計画と同程度の約220億円と見込まれることから、「あいち森と緑づくり税」の課税額は現行どおり、課税期間についても現行と同じ5年とします。
「あいち森と緑づくり税」の現行課税額
○ 個人県民税均等割 年額2,000円のうち、超過課税分として500円
【内訳】
・ 均等割(標準課税分) 1,500円(復興増税500円を含む)
・ あいち森と緑づくり税(超過課税分) 500円
○ 法人県民税均等割の超過課税分として5%(資本金等の額に応じて1,000円~40,000円)
3 参考資料
・ 「あいち森と緑づくり事業」事業評価報告書の要点について [PDFファイル/94KB]
「あいち森と緑づくり事業」事業評価報告書の要点については、こちらをご覧ください。