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愛知県初のバラの新品種を開発しました ~オリジナル品種で産地の活性化を目指します~

ページID:0083682 掲載日:2015年6月11日更新 印刷ページ表示

愛知県初のバラの新品種を開発しました ~オリジナル品種で産地の活性化を目指します~

平成27年6月11日(木)記者発表

愛知1号の花束

愛知1号

一輪

 愛知県農業総合試験場は、初めてバラの新品種「愛知1号」を開発し、平成27年6月10日付けで、種苗法に基づく品種登録出願を行いました。

 本品種は、最もポピュラーな花形である「剣(けん)弁(べん)高芯(こうしん)咲き」で、赤色のスタンダードタイプのバラです。

 本県初のオリジナル品種のバラとして普及することが期待されます。

 

1 新品種の特徴

(1)最も需要が高い、赤色で剣弁高芯咲きのスタンダードタイプの切り花品種であり、幅広い用途に利用できます。

(2)花弁数が多くボリューム感があり、開花速度が緩やかなので、通常の品種に比較して良好な花形を数日長く保つことができます。

(3)高温期でも品質劣化が少ないため、一年を通した収穫・出荷が可能です。

(4)茎に棘が少なく、販売店や消費者が扱いやすい品種です。

 

 

2 開発の経緯

 愛知県は全国第1位のバラ生産県であり、産出額は全国の約13%を占めています。

 平成17年に、愛知県花き温室園芸組合連合会ばら部会から愛知県独自のスタンダード切り花品種の開発に対する強い要望を受け、平成19年度から生産者の協力を得て、品種開発に取り組みました。

 「愛知1号」は、平成22年に交配を行い、選抜を重ねながら、愛知県花き温室園芸組合連合会ばら部会の協力を得て現地試験栽培を行い、平成27年に開発しました。

 

3 普及計画

(1)本品種は、平成27年11月頃から出荷される予定です。

(2)生産規模を順次拡大し、平成31年度までに年間30万本の出荷を目指します。

 

4 関連説明

(1)剣弁高芯咲きのバラとは、花弁の先が尖り、中心が盛り上がった花形のバラをいいます。

(2)スタンダードタイプのバラとは、茎の先端に一花のみを咲かせるタイプのバラです。赤色やピンク色が主流で、他の様々な種類の花と組み合わせて、プレゼント用の花束、テーブルフラワーなど幅広く利用されています。

(3)バラの主な産地は愛知県、静岡県、福岡県です。本県は全国一の産地で、作付延べ面積52ha、出荷本数4,920万本(平成26年実績 出典:農林水産省)、産出額25億円(平成25年実績 出典:農林水産省)です。県内の主な産地は豊川市、田原市、西尾市です。

 
全国の産出額

図1 平成25年産全国バラ産出額
(億円、花木等生産状況調査より)

県内の産出額

図2 愛知県内バラ産地別産出額割合
(%、平成25年産花き生産実績より)

問合せ

愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室
担当 奥村・山口
電話 0561-62-0085
内線 541
愛知県農林水産部農業経営課
技術調整グループ
担当 水上・伊藤
内線 3666・3663
ダイヤルイン 052-954-6410