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農地の整備
1 農地の整備とは?
私たちの生活に欠かすことのできない食料を生み出してくれるのが農地(水田、畑)ですが、最近の農業の機械化や、農家の高齢化、後継者不足を背景に、整備されていない農地では次のような不都合が生じています。
- 農地沿いに道がなかったり、狭かったりして農作業車が通れない、入らない
- 農地に水をやるのに手間がかかる
- 排水が悪くいつも農地が湿っていて、野菜などが作りたくても作れない
- あちこちに農地が散らばっていて、行き来に手間がかかる
- 農地の形がいびつで田植えや稲刈り等に不便
これらの不都合を一気に解決するため、農地の区画整理として、今ある農地を広く使いやすい形に整形し、併せて排水や用水路及び農道の整備を行います。
この農地の区画整備の代表的なものが「ほ場整備事業」です。
(参 考 図)
2 ほ場整備事業後の成果
整備された農地では次のような成果が上がります。
- 全ての農地に広い道路がつながり、農作業車での乗り入れが可能となる。
- 用水路をパイプライン化し、給水栓のハンドルをひねるだけで農地に水をかけられるようになる。
- 排水路が農地に接するようになり、農地の水はけがよくなり、野菜や麦、大豆等いろいろな作物が作れるようになる。
- あちこちに散らばっている農地を換地の手法を用いて一つにまとめ、行き来にかかる手間だけでなく作業効率の向上も図られる。
- 大きく長方形に整った農地に造りかえることにより、大型機械等が入れるようになり農作業が楽になる。
- 河川や道路と一体的に整備ができ、生活環境施設用地も計画的に配置できるため、地域開発だけでなく、生活環境の改善を図ることも出来ます。
また、後継者に悩む高齢の方は大規模で農業を実施しようとしている「担い手」への作業委託等が可能となり、安定した食料の生産が可能となります。