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愛知県立犬山総合高等学校で出前授業を行いました その2

ページID:0552989 掲載日:2024年11月6日更新 印刷ページ表示

 調査研究課の高山です。
 10月30日に、犬山総合高校で出前授業を行いました。
 実は7月9日にも2年生の日本史探究の授業として実施しているのですが、今回は3年生を対象とした総合学習の一環として行いました。

〈前回の様子はこちら〉
県立犬山総合高等学校で出前授業を行いました - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 総合の授業、100名以上対象、体育館での授業と珍しいことばかりでしたが、いつも通り講義と遺物に触れる体験の2本立てで行いました。

 講義では、学校の近くにあって身近な青塚古墳を扱ったこともあり、生徒のみなさんは大変興味を持った様子でした。
 青塚古墳の名前の由来は、地元の方々がよく手入れをされているおかげで森にならず、全体に青々と草が生えていることに由来するそうです。
 遺跡に行ったことがあるかを聞いても普段はなかなか手が上がりませんが、青塚古墳は何人かの生徒が手を挙げていて、地域に愛されている古墳だと改めて感じました。

体育館での授業の様子です。

 遺物に触れる体験では、旧石器時代から古墳時代までの遺物をお持ちしました。
 古墳時代の遺物として、S字状口縁台付甕(えすじじょうこうえんだいつきかめ)という東海地方特有の薄くて軽い甕(かめ・現代で例えると煮炊きや炊飯用の鍋にあたるもの)を持って行きました。
 隣に弥生時代の壺や甕を置いておき重さを比べてもらいましたが、S字状口縁台付甕の軽さにみなさん大変驚いた様子でした。

S字状口縁台付甕という、東海地方の古墳時代に特有の遺物です。

S字状口縁台付甕は薄いのが特徴です。胴体の部分は1mm程度しかありません。