道徳教育指導参考資料「明日を拓（ひら）く－人間としての在り方生き方を求めて－」を作成しました

　近年、急速な社会の変化や生活様式の多様化などから、自然や社会との関わりや実際に体験する機会が失われ、子どもたちが自分に自信がもてず、将来の夢や希望を語ることが難しくなっています。しかし一方、震災など理不尽で厳しい現実にも立ち向かい、他者を思いやり自らボランティア活動等に励むたくましい子どもたちの姿に、私たちは勇気づけられています。

　子どもたちは、さまざまな体験や他者との関わりを通して、社会の一員としての自覚を高め、豊かな心と広い視野をもった社会の発展に貢献できる若者に成長していきます。

　平成21年3月に告示された新学習指導要領では、学校教育全体を通じて発達段階に応じた道徳教育に取り組むことが示されました。高等学校段階における道徳教育では、人間としての在り方生き方について自ら考え、体験活動や思索の機会を通して自分自身の判断基準を確立し、自分にふさわしいよりよい生き方を選択できるようになることを目標としています。

　こうした状況を踏まえ、愛知県教育委員会では、各学校が総合的な学習の時間や特別活動の時間などさまざまな教育活動の場で具体的に活用することのできる指導参考資料を作成しました。掲載されている教材をヒントにしてより充実した取組や実践を行っていくことを目指しています。