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不正けしの見分け方について
オニゲシ(植えてよいけし)とハカマオニゲシ(不正けし)の見分け方について
けしには、法律で栽培が禁止されている「けし」と、植えてよい「けし」があります。
過去に、栽培が禁止されているハカマオニゲシ(Papaver bracteatum Lindl)が、誤って県内で販売されていたことがありました。
苗をお求めになられて、次のような花が咲きましたら、苗の販売店又はお近くの保健所(名古屋市内は愛知県庁医薬安全課)にお知らせください。
ハカマオニゲシの特徴について
- 初夏に、径9~12cmの鮮やかな深紅の大きな花を咲かせます。花びらは4~6枚で、基部に黒紫の鮮明な斑点があります。
- 花びらのすぐ真下には4~6枚のハカマ(苞葉)があります。これは、果実ができて、果実の下の茎(果梗)が枯れるまで残り、ハカマのように見えるので、「ハカマオニゲシ」の名前の由来となりました。
- 草丈は60~100cmで、葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
- 葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切り込んでいます。地面に近い部分の葉(根出葉)は密についており、長い柄(葉柄)があり、長さは柄を含め20~25cmです。
- つぼみの表面には、硬く伏した(寝た)毛が多数ついています。
- 果実は、表面に毛がなく、青緑色です。
このほかの、栽培が禁止されているけしについて
今回話題となったハカマオニゲシのほか、県内では、次のようなけしが見つかっています。
- セティゲルム種(Papaver setigerum DC)
- ソムニフェルム種(Papaver somniferum L.)
これらのけしは、茎からの葉の生え方に着目すると、比較的容易に見分けることができます。
セティゲルム種
ソムニフェルム種
このように、葉の基部が、茎を抱き込むような形をしています。
また、本県のセティゲルム種は、たいがいこの画像のような花の色、形をしています。
これらのようなけしを見かけられた場合も、お近くの保健所(名古屋市内は愛知県庁医薬安全課)にお知らせください。
参考となるホームページについて
なお、詳しくは、厚生労働省ホームページ内、「大麻・けしの見分け方」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/other/taima_miwakekata.html)を御覧ください。
問合せ
愛知県保健医療局生活衛生部医薬安全課
毒劇物・麻薬・血液グループ
E-mail: iyaku@pref.aichi.lg.jp