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令和6年度 第2回愛知県幼児教育研究協議会の概要
令和6年度第2回愛知県幼児教育研究協議会を開催しました。
本会は、本県の幼児教育に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。第2回の会議では、本年度の協議題「多文化の環境で育ち合う幼児教育の在り方~受け止め合う心を育むための関わりを考える~」リーフレット(案)及びアンケート調査まとめ(案)についての御意見、御助言を頂きました。その内容を報告します。
研究協議会の概要
令和6年度 第2回愛知県幼児教育研究協議会
日時: 令和7年1月17日(金曜日)午後2時から午後4時まで
場所: 西庁舎 教育委員会室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶
3 会長・副会長挨拶
4 議事
令和6年度専門部会経過報告
〔協議事項〕
(1) 令和6年度作成リーフレット(案)について
(2) 令和6年度作成アンケート調査まとめ(案)について
<委員からの意見概要>
○文化的・言語的背景に関する意見
・カルチャーギャップを感じない子供を育てるためには、保育者自身がカルチャーギャップを感じないことが大切である。
・外国籍等の子供の文化や言語に寄り添う関わり等について研修の必要がある。
・担任の寄り添いがあり外国籍の子供が安心して生活できた事例もある。相手の文化的・言語的背景に寄り添った関わりが大切である。
・小学校の生活を見通して、園生活で身に付けたい習慣を、外国籍の子や保護者の文化の違いに配慮しながら丁寧に説明する必要がある。
・外国籍の保護者が相談をする際、日本人では分からないことがあるため、在籍人数に関わらず、当該幼児の受入れ体制として外国籍の方の対応ができる人が園にいるとよい。
・人権の視点からも外国籍等の子供の文化について知ったり、寄り添ったりすることが必要である。
・園に外国籍の子供が増えてきているため、幼いうちから触れ合えることはとてもよい。
・担任だけで対応することは負担になるので、園全体でフォローアップしていく。通訳派遣やタブレット貸与など、自治体も一緒に取り組んでいく必要がある。
○リーフレットやアンケート調査まとめに関する意見
・現場では、保護者への伝達に苦労している。リーフレットに、市役所で通訳の人を頼めるなど具体的な方法が載っているため、困っている先生の参考になる。
・アンケートまとめの「共に生活する周囲の子供たちへの保育者の関わり」の項目で、「あまり配慮していない」の数値が高い。今後どのようにしたらよいのかを課題として考えていくとよい。
・アンケートまとめの「保護者会等で当該保護者の国の文化や生活に関することを話題にした」の項目で、「あまり配慮していない」が9割近くであった。「周りの日本人と関わるきっかけ作りや、仲立ち等の援助を取り入れていけるとよい」などの取組を参考に今後配慮していけるとよい。
・現場で同じような悩みをもつ多くの保育者にリーフレットが渡るようにし、現場がすぐに対応していけるとよい。
・保育者がどのような意図をもって子供と関わっているか、配慮しているか等を保護者も含めた園外にもアピールするとよい。積極的に多文化共生を考えていることを園外へ示すとよい。
○次年度に向けての意見
・年齢によって友達との関わり方や先生の援助の仕方が違うため、事例集には年齢も載せていくとより参考となる。
・幼稚園や保育園の文化と小学校の文化は少し違うため、「小学校への接続」に関わる取組例を載せるとよい。園から小学校へつなぐ際の、具体的な連携の仕方や円滑な接続方法に関して、事例集の内容が充実するとよい。
・子供たちは言葉に関係なく一緒に遊ぶ中で通じ合っていくという育ち合いの視点も必要である。
5 連絡事項
(1)令和7年度の取組について
6 閉会挨拶
7 閉会
配付資料
次第 [PDFファイル/47KB] 資料10アンケート調査まとめ案 [PDFファイル/997KB]
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp