本文
令和7年度第1回愛知県幼児教育研究協議会の概要
令和7年度第1回愛知県幼児教育研究協議会を開催しました。
本会は、本県の幼児教育に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。第1回の会議では、昨年度からの継続協議題「多文化の環境で育ち合う幼児教育の在り方~受け止め合う心を育むための関わりを考える~」について、2年目の取組(事例集作成)に向けて御協議頂きました。その内容を報告します。
研究協議会の概要
令和7年度 第1回愛知県幼児教育研究協議会
日時: 令和7年5月26日(月曜日)午前10時から正午まで
場所: 自治センター 603会議室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶
3 委員等紹介
4 会長・副会長選出
5 会長・副会長挨拶
6 議事
(1) 令和7年度愛知県幼児教育研究協議会協議題について
多文化の環境で育ち合う幼児教育の在り方
~受け止め合う心を育むための関わりを考える~
(2) 令和7年度愛知県幼児教育研究協議会専門部会について
(3) 令和7年度愛知県幼児教育研究協議会開催計画について
【協議事項】
<協議内容>
〇多文化の環境で育ち合う実践を各園で進めていくために、どのような事例集にしていくとよいか。
〇事例集を作成するうえで、どのような項目立てをするとよいか。
・必要な掲載項目や内容 等
<委員からの意見概要>
【子供との関わりについて】
・当該幼児の困り感(言葉や園での約束事が分からない等)を保育者が理解しようとし、思いに寄り添いながら関わっていくと、周りの子供たちにも伝わっていく。
・外国籍等の子供や保護者の衣服を見て、違いに気付き興味をもつことがある。子供が興味をもった時をチャンスと捉え、子供同士が様々な文化を知る機会にするとよい。
・家庭で身に付く習慣にも、文化の違いが表れる。保育者が当該幼児の母国の文化を理解し関わっていくと、園生活での子供の困り感が軽減される。
・日本は多文化を受け入れることに慣れていない印象がある。受け入れる側が、自然に受け入れる姿勢をもち、馴染みやすい環境をつくると、外国籍等の子供も馴染んでいけると考える。
【保護者との関わりについて】
・外国籍等の子供の保護者への対応に苦慮している保育者が多い。保護者への関わり方について、事例集に取り入れるとよい。
・外国籍等の保護者は自分のルーツや文化を大事にしているので、保育者は相手の文化を理解し寄り添ったり、園での生活を理解してもらったりと、連携をとりながら対応していく必要がある。
・園としては当たり前と思っても、それは日本の園のルールであり、外国籍等の保護者には分からないこともある。困っていることが言えずにいる保護者もいるので、配慮していく必要がある。
・翻訳機では機械的な変換しかできない。通訳者がいると、相手に分かりやすく伝えたり文化の説明をしたりできる。翻訳とは言葉だけではないと感じた。
【小学校に関連する取組について】
・小学校で日本語教室をしているが、高学年になり、保護者は母語、子供は日本語を使い、互いにコミュニケーションを取りづらくなる事例が何件かある。母語も大事にしていくことが必要である。
・小学校で外国籍等の子供に対して周りの子供が厳しい言葉をかけている場面があった。幼児期に遊びの中で学んだことを、小学校へどのように引き継いでいくかは重要であり、課題である。
7 連絡・依頼事項
8 閉会
配付資料
資料1~11 [PDFファイル/918KB]
別添1 [PDFファイル/1.39MB]
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp