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平成30年度第3回愛知県生徒指導推進協議会の概要

ページID:0231777 掲載日:2019年3月26日更新 印刷ページ表示

平成30年度第3回愛知県生徒指導推進協議会を開催しました。

 本会は、本県の生徒指導に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。今回の協議会では、主に平成29・30年度の協議題である「児童生徒理解を基盤とし、学習指導と生徒指導を一体化した授業づくり」の実践をまとめた生徒指導リーフNo.7-2(小学校実践編)、No.7-3(中学校実践編)についてと、平成31・32年度の協議題について、御意見と御助言をいただきました。その概要を報告します。

 

推進協議会の概要

日時:平成31年2月7日(木曜日)午後2時から午後4時まで

会場:愛知県庁西庁舎 教育委員会室

1 開会 

2 愛知県教育委員会挨拶(学習教育部長)

3 会長・副会長挨拶

4 報告事項

(1)平成30年度第2回愛知県生徒指導推進協議会の概要について

5 協議事項

(1)生徒指導リーフNo.7-2(小学校実践編)、No.7-3(中学校実践編)、 「児童生徒理解を基盤とし、学習指導と生徒指導を一体化した授業づくり」(案)について

・ 小中学校ともに、1ページ目に記載されているアンケートを削除し、主な取組については、学校の様子を実際に見なくても分かる内容になるように記述を補い、紙面を構成すると、2・3ページの内容が読み取りやすくなる。

・ アンケートのグラフは、回答を「そう思う」から「そう思わない」まで全て表記した方が分かりやすい。

・ 中学校の「学級満足度や学級生活意欲を測るアンケート調査」という表現が分かりにくい。アンケート名は商標が関係するためリーフに記載できないが、表現を改めると分かりやすくなるのではないか。

・ 小中学校ともに、ジェンダーフリーの視点から、写真やイラストは、どちらかの性別の集団ではなく、男女が関わっている様子のものを用いたり、男女が分かる内容は、男女ともに同数になるようにしたりするとよい。また、「~さん」と呼称に配慮し、「A男」「B子」という男女別の表記をしないという方向でどうか。

・ 小学校は、A児に関する記述が、見開きの紙面の8割くらいを占めているので、「A児」の表記に色をつけ、A児の表記であることを分かりやすくしてはどうか。

・ 見開きページは「個人カルテ」と「振り返りカード」の紙面割りが大きいが、「振り返りカード」も「振り返りタイム」も柱になっている気がする。図を構造化するなど工夫し、「振り返りカード」も「振り返りタイム」も「振り返り」というくくりにし、分かりやすく表記したい。

・ 「振り返りタイム」は、「がんばったところ、よかったところ」について、帰りの会で書かれていることをスピーチしたり、全校に見せたり、昼の放送で発表したり、という活用もあったと思う。しかし、ここにはカードの記述が記載されているのみなので、全校に紹介されて、記載されている児童の自己有用感が高まったという記載があると、実践が生きてくるかと思う。

・ このリーフを他の学校の教員が読んで、「じゃあ、クラスで実践してみよう」と活用されることを考えると、活動の意味を分かりやすく示した方が取り組みやすいと思う。

・ 4ページにある、A児のアンケートの、値の変容の表は、4月から7月にかけて値が下がっているが、心理学的には下がることがある。自分を客観的に見るようになると、評価は下がるからである。下がったことで、何を努力するかが分かり、再び上がっていく。このプロセスは発達の上で必要であることだと思う。その後、下がってから上がったときに、前の自分とは異なり、自己有用感が安定して基盤になる。「下がったけれども、この時期を乗り越えて」という質的な内容の記載を加えるとよいと思う。

・ 「周りよりできない」と言っていたが、徐々に「でも、できているな」と感じる。そして、また一度下がるときがあると思う。一度下がらないと上がらない。より素敵な人を見て、「自分はまだできていない」と思い、高みを目指すところがある。

・ その他、表記のゆれなども統一してもらい、リーフは本日の協議を踏まえ、事務局で検討していただく。

(2)平成31・32年度愛知県生徒指導推進協議会協議題(案)について

・ 「学級経営の充実と個が生きる集団づくりの在り方」ということで、これまでの「授業」に引き続き、「学級経営」という、学校の根幹となる部分を示してもらった。

・ 教員の年齢構成が変わり、非常勤講師も増えるなど、教員集団が危機的な状況なのではないかと思う。教員に余裕がないと、集団が把握できなくなり、一つ一つの案件を順に対応していたら大変である。生徒だけでなく、保護者からもいろいろ言われる時代である。一人の担任が対応するというのはものすごく大変だと思う。集団づくりは喫緊の課題である。しかし、地域性や学校の規模も影響するため、どこまで汎用性のある研究ができるか、と思う。まとめるのが難しいかな、と思う。

・ 基本的に、児童生徒は自己肯定感が低く、どこかに所属していないといけなかったり、誰かと引っ付いていないといられなかったりするという感じがある。これまで取り組んできたように、自己肯定感を高めるような取組は必要だと思う。教員の多忙化も問題で、子供たちと触れ合う時間がない中で、触れ合わないといけない状況にあり、教員の忙しさと、しなければいけないことのバランスが悪い状態である。

・ 新しい協議題も有益な情報が得られると思われる。しかし、不登校もいじめも虐待も「0」にはならない。いじめの認知件数も増えているが、文科省は肯定的に捉えている。「数が増えているから、何とかしないといけない」とするのか、「初期対応を積極的にすることで子供たちがより安心安全に生活できる」とするのか、捉え方は様々である。未然防止だけではまとめられないと思うので、そこを整理して、共通理解を図って取り組めるとよいと思う。 

・ なかなか難しいと思う。「学級経営」は広すぎて、ポイントが薄れてしまうと思う。今年取り組んだ「学習指導」をメインにする方が分かりやすい。もう少し視点を絞った方が、よいのではないか。自己有用感も大事だが、自己有用感をもった子供が、自分の考えを発信する力、いわゆるコミュニケーション能力が必要だと思う。感情的になるのではなく、きちんと表現することで、互いに受け止め、折り合いをつけられる。そんな力があると、不登校や、いじめられて黙っている子が減るのではないかと思う。

・ 今、「所属感」「居場所」などのキーワードがよく聞かれる。発信するには、「何を感じているか」を感じる力と、言葉に直せる力と、受け手がいるという信頼感、そういうものが全てそろって実現されていく。そして、肯定的なフィードバックがあったときに、自己有用感・自己肯定感が確認できる。多くの情報があふれ、子供たちや家庭も振り回されている。指摘されたことを含んで、研究につなげていければ、と思う。

・ 2年間、研究に協力いただき、お疲れ様であった。対策を考えても追いつかない大変さがある。現場の教員は浮き足立ってしまい、教育の在り方も社会に振り回されてしまっており、大変である。こういうときこそ、基本に戻ることが必要だと考える。ミドルリーダーの教員がどのように活躍できるか、ということが大事。教員以外の職種も、年齢構成が同様な傾向がある。このような現状の中、「学級経営」のキーワードが生きるとよい。次年度からの2年間は、この新しい協議題で研究を進めていただきたい。

(3)その他

・ 特になし

6 閉会挨拶

7 閉会

問合せ

愛知県 教育委員会事務局 義務教育課

E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp