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令和元年度第1回愛知県生徒指導推進協議会の概要
令和元年度第1回愛知県生徒指導推進協議会を開催しました。
本会は、本県の生徒指導に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。今回の協議会で、協議題である「学級経営の充実と個が生きる集団づくりの在り方」における研究方向性と手立てについて、御意見と御助言をいただきました。その内容を報告します。
推進協議会の概要
日時:令和元年5月16日(木曜日)午後2時から午後3時30分まで
会場:愛知県庁西庁舎 教育委員会室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶(学習教育部長)
3 委員等紹介
4 会長・副会長選出
5 会長・副会長挨拶
6 議事
【報告事項】
(1)平成30年度愛知県生徒指導推進協議会の概要について
(2)令和元・2年度愛知県生徒指導推進協議会の協議題について
【協議事項】
(1)「学級経営の充実と個が生きる集団づくりの在り方」について
・学級経営は、特別活動との関係が深い。特別活動には、学級活動や行事等、様々なものがあるが、まずは、行事を学級経営に生かすために、年間を見通した計画を立てていくことが大切になるだろう。また、その中で、係活動を充実させることが重要なポイントになると思う。
・個が生きる集団づくりには、個の育成が大事になると感じている。個の育成とは、人を思いやる気持ち、人を大切にする気持ちと考える。その育成のためには、他者との関わりの場を、意図的に組織する必要があると思う。
・一人一人がいかに安心して集団の中で生活できるかがポイントだと思う。学校の教育活動において評価はつきものであり、子供同士でもお互いを評価し合い、上下関係が生まれる。評価ではなくて、どんな表現であっても受容的な雰囲気を生み出すことが大事になると感じている。
・中学校は教科担任制で、一人の生徒に対して多くの教師が関わる。小学校は学級担任制で、一人の教師が児童にじっくり関わるが、他の教師には現状を知られず、担任一人が抱えてしまう現状も見られる。指導がうまくいかなかったり、その後の対応における自分の考えがまとまらなかったりする若い教師もいる。そうした教師の支援となる研究にしたい。
・中学校は、いろいろな教師が関わって一人の生徒を育てる。小学校は学級担任が主に関わって児童を育てる。若い教師が増えた今、小学校も学級だけではなく学年全体で児童を見ていくという形も、よいのではないかと思っている。
・まずは子供の話を聞くという教師の姿勢が大切である。先生が話を聞いてくれると、子供も安心して話せる。話すと先生が認めてくれる。その様子を見ている他の子も、その子のよさを認めるようになる。
・人間関係をつくっていくときに、人を大切にする心を育むために、教師がどのように支えていくのか、どのように演出していくのかが、まず大切になる。また、集団の中で認めてもらうことが、子供の居場所づくりにつながっていくことになるだろう。
・教師がこまめに子供と会話をしていけば、気持ちがつながる。そうすることで、学級経営も充実して、学級も落ち着いていく。学級が落ち着けば、集団の中で活躍する場を設けるなどの手立てを講じることができ、子供たちに自己有用感をもたせることができる。
・一人一人、誰もが違いをもっているが、違うことを排除してしまう子供がいる。同じような環境だと仲良くなるが、そうでないと距離を置いたり、いじめのようなことを楽しんだりしてしまうこともある。いかに違いを認められるようになるかが、大切になると感じている。
・子供たち同士で、違いについて考えさせるのが学級経営なのだろうと思う。先生たちが、互いの違いを尊重することの大切さについてどう思っているのかというところを、よい意味で意識できるようになることが大切である。
・周りとは違う、驚くような意見を述べる子供が出たときに、先生が子供たちにどのように声をかけるかによって、学級全体が発言した子供を受け入れてくれるかどうかが、変わってくるのだと思う。先生方の言葉の影響は大きいので、場面に応じて、声のかけ方を考えていくとよい。
・少し問題がある子供たちに、なかなか目を向けてもらえなかったり、受け入れてもらえなかったりするところがあるように思う。そういう子供たちに対して大らかに扱い、関わりを多くしてもらえるとよいと思う。
・どの学級にも、多動傾向があったり、意識が集中しなかったりする子供はいるものである。学級経営を進める上で、そういった子供をいかに生かすかが重要だと思っている。そのために、活動の見通しをもたせることや、落ち着いた環境をつくることが重要だと思う。
(2)令和元年度愛知県生徒指導推進協議会の年間計画について
・ 全会一致で承認
7 その他
・ 特になし
8 閉会
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp