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令和6年度第1回愛知県幼児教育研究協議会の概要
令和6年度第1回愛知県幼児教育研究協議会を開催しました。
本会は、本県の幼児教育に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。第1回の会議では、本年度の協議題「多文化の環境で育ち合う幼児教育の在り方~受け止め合う心を育むための関わりを考える~」について御協議頂きました。その内容を報告します。
研究協議会の概要
令和6年度 第1回愛知県幼児教育研究協議会
日時: 令和6年6月3日(月曜日)午前10時から正午まで
場所: 自治センター 603会議室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶
3 委員等紹介
4 会長・副会長選出
5 会長・副会長挨拶
6 議事
(1) 令和6年度愛知県幼児教育研究協議会協議題について
多文化の環境で育ち合う幼児教育の在り方
~受け止め合う心を育むための関わりを考える~
(2) 令和6年度愛知県幼児教育研究協議会専門部会について
(3) 令和6年度愛知県幼児教育研究協議会開催計画について
【協議事項】
<協議内容>
〇今後に生かされる資料とするために必要な調査内容とは何か。
〇どのような事例を蓄積していくとよいか。(以下の視点から)
・言語、文化的に多様な背景をもつ子供への関わり
・多文化の環境での子供同士の関わり
・保護者への関わり
・小学校や関係機関への関わり
<委員からの意見概要>
〔幼児への援助・支援〕
・子供たちは一つずつ丁寧に関われば順応していく。子供の困り感を捉え、それに合わせて関わりを工夫していけば、友達と共に過ごすことを楽しむようになる。
・言葉の問題か発達の問題か判断することが難しい。
・プレスクールに関する取組(教材・事例等)も紹介できるとよい。
〔保護者とのコミュニケーション〕
・教師がイラストを描いて保護者へ伝えているが、正しく伝わっているか把握できない。
・保護者に園での様子を口頭で伝えることができないため、通訳者が必要である。
・言葉が伝わらない問題もあるが、文化的な問題が多いように感じる。
・文化の違いなのか、家庭の意向なのか、迷うことがある。
・園の考え方を押し付けるのではなく、対話しながら理解してもらうことが必要である。
・外国籍の保護者の時間感覚がアバウトで、上手く生活を整えられないこともあるため、自治体と協力しながら支援している。
・保護者をルーズだと捉えるのではなく、文化の違いと捉え対応していく必要がある。
・保護者との関わりについては、保護者側の意識で、順応できるかどうか決まってくる。
〔学級の子供たちの育ち〕
・定住予定の外国人が増えている。今後の関わりも続くため、日本の子供に多文化を伝える機会とすることが大切である。
・多文化の人たちと分かり合える材料として、音楽やダンス等、非認知的なことの観点が重要である。
〔調査内容・リーフレット等〕
・援助や支援をどこまで求めるかで、調査内容や示す事例も変わってくる。
・外国籍等の幼児が少ない地域でも、クラスに一人はいるような状況であり、今後増えていくのではないか。一人でもいれば対応は必要になってくるが、少ない地域はそのノウハウがないため、困難さを乗り越えている地域のノウハウを共有できるとよい。
・集住化、多言語化、散在化のそれぞれの課題を把握するとともに、どのように子供たちにアプローチをするのかを明らかにできるとよい。
・「育ち合う」という言葉が大きいと感じる。当該幼児だけでなく、周りの子、保護者も関わってくると思うが、言葉や文化の支援をするのか、幼児教育全体で互いに育ち合う支援をするのか、整理できるとよい。
・「国籍が外国」「国籍は日本だけど、親が外国人」「海外にいて帰国した子」等どこに焦点を当てるのか確認する必要がある。
・家庭での母語も大事にしなくてはいけない。
7 連絡・依頼事項
8 閉会
配付資料
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp