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令和6年度第1回愛知県生徒指導推進協議会の概要
令和6年度第1回愛知県生徒指導推進協議会を開催しました。
本会は、本県の生徒指導に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。今回の協議では「すべての子供の居場所となる学校教育の推進~『スクリーニング』を活用した未然防止・早期発見のための取組を通して~」という協議題について、御意見と御助言をいただきました。その内容を報告します。
推進協議会の概要
日時:令和6年5月29日(水曜日)午後2時30分から4時15分まで
会場:愛知県三の丸庁舎 地下2階 B203会議室
1 開 会
2 教育委員会あいさつ
3 委員等紹介
4 会長及び副会長選出
5 会長・副会長あいさつ
6 議 事
【報告事項】
(1)愛知県生徒指導推進協議会の概要について
(2)令和6年度愛知県生徒指導推進協議会の協議題について
【協議事項】
(1)「すべての子供の居場所となる学校教育の推進
~『スクリーニング』を活用した未然防止・早期発見のための取組を通して~」の実施について
<委員からの意見>
今回の取組は、継続できる取組でなければならない。教員の働き方改革など考え、学校の先生たちが継続していけるのかどうかを考えたい。 スクリーニング会議を高い頻度で行うことは時間的に難しい。週1回の情報交換会などで、共有すべき事項は共有できる。中学校では、教科担任や学年担当など、より多くの教師の目がある。然るべき時に然るべきことを見ていきたい。 小学校では、子供が帰って勤務終了までの時間はある。勤務時間内で簡単なスクリーニング会議を週1回実施できると考えている。欠席・病気・ケガ等の保健室の情報などについては養護教諭が入力するなど、ICT端末を利用して協力できる教員が入力している。 現在学校で行っているアンケートを点数化し、活用できると思う。養護教諭が、欠席や保健室の情報を回覧しているので、それも加えられる。学年だけでなく、授業に入っている先生にも、スクリーニングシートを見てもらって会議ができると考えている。 こどもSOSの相談や各種検査の結果も活用できるのではないか。ただ、新しい取組は、当然時間がとられる。目に見える成果がないと、時間・労力・効果の関係で実施しにくくなるのではないか。 文章にしなくてもよいのであれば、負担は少ない。問題が大きくなる前に見つけられるのであれば、長期的に考えると労力も少なくなるのではないか。現場は、文章で共有・連絡する情報が多いので、すぐにスクリーニングシートを開いて入力できるとよい。昨年度実施した学校のものをアレンジできるとよい。 昨年度、独自に作成したスクリーニングシートでは、10点未満の生徒は、学校が居場所になっていると実感できた。また、家庭のことなどでトラブルがあった子をみると10点を超えていた。20点を超えた子は、年度が替わったときに「この子をしっかり見ていこう」と学年で話し合えた。早い段階でスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、教育支援センターと協力できたので、校内教育支援センターへ来るようになった子もいた。 未然に防ぐためには、地域でチームで協力してやっていけるとよい。 スクールカウンセラーとしては、スクリーニングシートの点数が低くても、急な変化などあって気になる子を伝えてほしい。また、一人一人の点を振り返る時間をつくれば、不登校などの状態になる前に目を向けられる。 変化を感じた子とどう関わるかが大切。 児童相談センターに来る子の話を聞くと、経過の中で、早い段階で関われたらよくなっているだろうと思うことがある。スクリーニングシートの点が変化すれば、何かあるのではないかと気づけるだろう。家庭のことなど分かりにくいが、数値の変化で見とるのはよいこと。早期に見つけて、早く対応できれば、長期的に考えると社会を守ることになるだろう。 子供のための仕組みならば、当然、学校だけですることではない。地域の方を巻き込んでほしい。警察は、敷居が高いかもしれないが、少年サポートセンターが相談を受け、家庭に入っていって親への対応もしている。心理士もいるので活用してほしい。未然防止のために、SNS使用について小中学生向けの参加型の講座も開催している。 スクリーニングの事例を蓄積し、数値やその変化の傾向を示し、より見とる力にできるとよい。すぐに見て考えられるということが大切。チームでこの取組を行うのは、良い考えである。 多職種でいろいろな関わりが必要。子供を守ることは、社会を守ることである。長い時間を過ごす学校だけが子供の居場所ではない。地域に広げていくべきである。 |
(2)令和6年度愛知県生徒指導推進協議会の年間計画について
・全会一致で承認
7 閉会のあいさつ
8 閉会
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp