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令和5年度全国学力・学習状況調査 愛知県の結果について
令和5年度全国学力・学習状況調査 愛知県の結果について
令和5年4月18日(火曜日)に、小学校6年生と中学校3年生を対象に実施された全国学力・学習状況調査の国による公表結果が県に提供されましたので、本県の結果の概要についてお知らせします。
1 本県の実施状況
学校数(校) | 児童・生徒数(人) | |||
---|---|---|---|---|
愛知県(公立) | 全国(公立) | 愛知県(公立) | 全国(公立) | |
小学校・小学部 | 970 | 18,619 | 64,685 | 964,350 |
中学校・中学部 | 425 | 9,339 | 60,476 | 893,528 |
2 教科に関する調査の結果
県全体の傾向
- 小学校における平均正答率は、国語と算数のいずれも全国平均より低く、また、成績上位層も少ないという傾向が見られた。
- 中学校における平均正答率は、数学と英語のいずれも全国平均より高く、また、成績上位層も多いという傾向が見られた。国語は全国平均とほぼ同程度であった。
調査区分ごとの傾向(公立)
校種 |
調査区分 【問題数】 |
県(整数値)/国 上:平均正答率(%) 下:<平均正答数>(問) |
主な傾向 (平均正答率と正答数別の分布の 全国との比較) |
---|---|---|---|
小学校 |
国語 【14問】 |
65/67.2 <9.1/9.4> |
全国平均より低く、成績上位層も少ない。 |
算数 【16問】 |
61/62.5 <9.8/10.0> |
全国平均より低く、成績上位層も少ない。 | |
中学校 |
国語 【15問】 |
70/69.8 <10.5/10.5> |
正答率、分布ともに全国平均とほぼ同程度である。 |
数学 【15問】 |
54/51.0 <8.1/7.6> |
全国平均より高く、成績上位層も多い。 | |
英語 【17問】 |
50/45.6 <8.4/7.7> |
全国平均より高く、成績上位層も多い。 |
3 児童生徒質問紙調査の結果
質問項目 | 県/国(%) | 差 | |
---|---|---|---|
小学校 |
|
64.9/63.7 61.0/57.8 |
+1.2 +3.2 |
中学校 |
|
64.5/62.1 10.1/ 8.1 |
+2.4 +2.0 |
質問項目 | 県/国(%) | 差 | |
---|---|---|---|
小学校 |
|
65.6/70.7 56.3/61.5 |
-5.1 -5.2 |
中学校 |
|
52.8/55.0 74.8/78.0 |
-2.2 -3.2 |
4 調査結果の活用に向けた愛知県の取組
- 全国学力・学習状況調査の結果を詳細に分析し、県としての課題を明確にする。
- 分析結果から得られた課題に対する具体的な授業改善等の解決策を示した「授業アドバイスシート」を取り入れた「学力・学習状況充実プラン」を12月までに作成・配付して、各市町村教育委員会及び各小・中学校の課題を解決するために活用を促す。
- 個に応じたきめ細かな指導を行うために、小学校では、少人数学級を拡充、中学校では、少人数指導を充実させていく。
- 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実推進に関する研究を刈谷市に委嘱し、その取組内容を各市町村教育委員会及び小・中学校に対して広く周知する。
5 令和5年度学力・学習状況充実プランについて
全国学力・学習状況調査の結果を指導の改善に生かすため、本県の傾向を分析し、分析結果や授業改善策からなる「学力・学習状況充実プラン」を作成します。各学校へ配付し、本ホームページにも公開する予定です。
6 市町村別、学校別の平均正答率等の公表について
県としては、本調査の実施要領により、市町村別、学校別の平均正答率等の公表は行わない。
7 その他
全国学力・学習状況調査の目的は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることとしています。さらに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証サイクルを確立するとしています。また、文部科学省は、調査により測定できるのは、学力の特定の一部であることや、学校における教育活動の一側面であるとしています。
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp