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【知事会見】「モ～ッと牛乳飲モ～」キャンペーン 年末年始の牛乳・乳製品の消費拡大のお願いについて
「モ～ッと牛乳飲モ～」キャンペーン 年末年始の牛乳・乳製品の消費拡大のお願いについて
愛知県は、生乳(せいにゅう)※1生産量が全国第8位の酪農が盛んな県であります。牛乳やヨーグルト、バターなどの乳製品は、私たちの食卓に欠かせない食材であり、愛知県を始めとする全国各地の酪農関係者の方々の日頃の努力により安定的に供給されています。
こうした中、新型コロナウイルス感染症の影響により、全国的に牛乳・乳製品の消費が低調に推移しており、今年の年末年始は例年以上に生乳が余り、廃棄乳の発生が懸念されています。
乳牛は病気を防ぐためにも、毎日、乳(ちち)を搾(しぼ)る必要があり、生産量を調整することは困難です。今後、消費が回復した後でも、消費者の皆様に牛乳・乳製品を安定的に届けることができるよう、生乳廃棄の危機を生産者と消費者が一丸となって乗り越える必要があります。
そこで、愛知県では「モ～ッと牛乳飲モ～」キャンペーンを実施します。
県民の皆様には、愛知県を始めとする全国各地の酪農関係者の皆様が丹精込めて生産した生乳の廃棄を避けるため、ぜひ、牛乳や乳製品をいつもよりモ～ッと多く購入し、愛知の酪農を応援していただきたいと思います。
※1：「生乳(せいにゅう)」とは、牛から搾ったままの乳のことであり、牛乳やヨーグルトやバターなど、乳業工場において、用途に分けて処理される。
1 全国の生乳生産状況
生乳の生産量は、2016年度以降、頭数の減少などにより減少傾向で推移してきましたが、2019年度に増加に転じ、2020年度は、北海道の生産量が前年度1.6％増加、都府県が0.1％増加したことにより、全体で1.0％増加しました。2021年度前半（4～10月）は、北海道の生産量が前年度比3.0％増加、都府県が2.1％増加したことにより、全体で2.6％増加しています。
2 愛知県の生乳生産状況
本県の生乳生産量は、近隣県の中で最も多く全国第8位となっており、主要な産地です。しかし、県内の生乳生産量は後継者不足による廃業などにより、飼養戸数及び頭数が減少し、それに伴い2013年度以降、減少傾向にあります。
3 年末年始に余剰乳が発生する理由
生乳の消費量は、牛乳が多く飲まれる夏場に高まり、冬場に低下しますが、乳牛は暑さに弱いため夏場の生産は減少し、冬場は増加します。今年の冬は、新型コロナウイルス感染症の影響による飲食店など業務用需要の低迷に加え、北海道など主産地の生産量が増加したことや今年の夏が涼しく乳牛のダメージが小さかったこともあり、例年以上に学校給食が停止期間となる年末年始に余剰乳の発生が懸念される状況となっています。
4 行政・関係団体における消費拡大の取組
農林水産省では、牛乳や乳製品を普段より1本多く消費することを推進する「NEW（乳）プラスワンプロジェクト」を開始し、よしもと芸人とのコラボ動画などを公開しています。
※「NEW（乳）プラスワンプロジェクト」の詳細は以下のwebページ
https://www.maff.go.jp/j/press/chikusan/c_gyunyu/211217.html
また、一般社団法人Ｊミルク※2では、緊急牛乳消費促進特設ページを開設し、酪農・乳業関係者が一体となり消費促進対策を実施しており、牛乳を活用したレシピ等も公開されています。
※以下は、Jミルクの緊急牛乳消費促進特設webページ
https://www.j-milk.jp/news/kinkyu2021.html
※2：一般社団法人Jミルクとは、酪農生産者・乳業者・牛乳販売店が構成員である業界横断的な組織。
5 本県が行っている乳業者（乳業メーカー）向けの支援策
（1）畜産物流通体制緊急整備事業（2020年度 9月補正予算）
実 績 額：67,911千円（うち乳業メーカーに係るもの58,300千円）
補 助 率：1/2以内
事業内容：学校給食用牛乳供給乳業メーカーに対して、学級閉鎖などの学校給食用牛乳の供給停止などに対応できる体制を構築するため、冷蔵庫や貯乳タンク、発酵室などの施設整備に対して支援
冷蔵庫 発酵室 貯乳タンク
（2）食肉センター等燃油高騰対策事業（2021年度 11月補正予算）
予 算 額：6,322千円（うち乳業メーカーに係るもの2,130千円）
補 助 率：燃油価格と基準価格の差額の1/2以内
事業内容：洗浄用給湯ボイラーで使用する重油等の購入支援
6 問い合わせ先
愛知県 農業水産局 畜産課
生産・流通グループ
電話：052-954-6426
E-mail: chikusan@pref.aichi.lg.jp
