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2025年1月6日(月曜日)午前10時
1 知事発言
それでは、皆さん、おはようございます。それと、明けましておめでとうございます。1月6日月曜日、仕事始めの日ということでございますが、年頭の会見も併せてさせていただきます。今年1年、何とぞよろしくお願いをいたします。
さて、年頭会見の前にですね、何点か御報告をさせていただきます。
(1)常滑市で発生した高病原性鳥インフルエンザ(2例目)について
まずはですね、お手元の資料にございますが、常滑市で発生した高病原性鳥インフルエンザ2例目について申し上げます。お手持ち資料を御覧いただき、お聞きをいただきたいと思います。
先ほど9時半から、この愛知県特定家畜伝染病緊急対策会議を開催をいたしまして、感染拡大を防ぐため、2例目につきましても直ちに殺処分等の防疫措置を講じるよう指示をさせていただいたところでございます。それは皆さんも取材をしていただいたとおりでございます。
昨日、1月2日にですね、疑似患畜が確認をされた常滑市の農場から3キロ圏内にある別の農場から異常家禽の通報がありまして、西部家畜保健衛生所が簡易検査を実施したところ、昨日の間に陽性というふうになりました。その後ですね、中央家畜保健衛生所に持ち込んで遺伝子検査を行い、本日早朝にですね、農林水産省におきまして高病原性鳥インフルエンザであることが確認をされたところでございます。
本県で今シーズン2例目の発生となりまして、全国で20例目の発生ということでございます。そして、先ほどのこの緊急対策会議で殺処分等の防疫措置を指示をいたしたところであります。
なお、1月2日に確認された1例目の防疫措置状況でございますが、本日午前6時現在で、飼養羽数のですね14万7,000羽のうち、93.2パーセントに当たる13万7,000羽の殺処分を完了いたしておりまして、間もなく、今日中には完了するという運びとなっております。そして、正月の休み中の発生でありましたが、予定より2日早く殺処分を完了できる見込みであります。
今後、殺処分した鶏や農場内に残っている餌などを埋却するとともに、鶏舎内の清掃消毒を行い、1月11日には防疫措置を完了する見込みであります。
また、これまで全庁挙げて職員を動員し、24時間体制、3交替で対応してまいりましたが、本日から殺処分や汚染物品の処理など防疫作業の一部を民間事業者へ委託することといたしました。これ、2例目につきましては民間事業者への委託ということもする、ということにさせていただいております。今後は、こうした業者にも御協力いただきながら効率的に防疫作業を行い、一日も早い終息に向けまして全力で取り組んでまいります。
ということで、この年始の休みでありましたが、県の職員の皆さんには、もうこの殺処分、防疫措置の人的対応としてはですね、95パーセント県の職員でやっておりまして、延べもう、1,000何だ、1,500人ぐらい行ってるか。
【農業水産局長】 そうですね。
【知事】 1,500人延べ、95パーセント県職員で全部やりました。
もうちょっと規模が大きくなるとですね、自衛隊の災害派遣要請をするんですが、この規模だとですね、大体全国的にもこのくらいの規模というのは大体ありましてね。だと、地元でやってくれと、こういう話でございまして。基本ですね、この家畜伝染病予防法に基づいて責任があるのは県ということになりますので、県でほぼほぼ対応すると。あとは地元の農業関係者、養鶏関係者、それから地元の市にも御協力はいただきますが、基本、95パーセント県職員で対応しているということでありまして、それも24時間3交替ということでありますので、大変、この年始休みのところをですね、3交替、それも慣れないことでですね、やっていただいて、県の職員の皆さんには、取り組んでいただいたことに心から感謝をしたいというふうに思っております。
関係部局には、そのフォローをね、しっかりやってくれと。あと、もちろんですが、今回出てきたことについての代休等々も含めですね、それはしっかりと取っていただいて、心身ともにね、そこは休んでいただきたいということを申し上げたいというふうに思っております。
なお、そういった状況でありますので、他県でも民間事業者にですね、こうした防疫措置、全部委託することはありませんけどね、当然責任は、家畜伝染病予防法の防疫措置は県の責任でありますから県の責任でやりますが、作業の一部をね、民間事業者の方に委託するということをやっております。全国で9県やっておりますので、そういった点では、今回2例目から、今日からですからね、2例目から事業者、民間事業者にも一部お願いをしていくということになっております。ということでございます。
どこまでいっても、ウイルスによる家畜伝染病ですから、このウイルスの拡散を防止するためには、速やかに遮断をしなきゃいけない、防疫措置を行わなきゃいけないということで、24時間体制でやっているということでございます。ということで、速やかにこの2例目についても、大体1例目が今日で殺処分終わるということでありましたが、また今日から2例目に速やかにかかってですね、そうしますと大体今週、次の土日までには大体作業の目途は立ってくるのかなというふうには思っておりますが、速やかにとにかくやっていくということでございます。
ということと、あとですね、1例目、今回2例目もそうですが、鶏卵とかですね、鶏肉等の出荷一時停止でありましたが、国と協議した結果、現在はその出荷は農場を確認して、その3キロ、10キロの範囲内でも一応出荷はできるということになっております。
ただ、いずれにしても、この周りにですね、消毒ポイントは10キロ以内に6か所、ポイントありまして、その養鶏関係の皆さんにはそこを全部通っていただいてね、車両等はそこで消毒をしてまた移動していただくということに、これは徹底をさせていただいておりますので、よろしくお願いをいたします。
いずれにいたしましても、起こったことにつきましてはやはり速やかに対応してですね、防疫措置は講じていかなければならないということでございます。ウイルスでありますから、この鳥につくインフルエンザウイルスなので、そのつく個体が死んでしまえばそのウイルスも死ぬということでありますので、これで対応するということしかないということでありますので、しっかりやっていきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。
これがまず第1点でございます。あとの関係資料はまた、お手元にありますので御覧をいただければというふうに思います。
(2)令和6年能登半島地震の発生から1年を迎えるに当たって
続きましてですね、もう既に1月1日元旦にお配りしておりますが、改めて私からも申し上げます。
令和6年能登半島地震の発生から1年を迎えました。年末ですね、1日に向けてのコメントを発表させていただきましたが、改めて本日、仕事始めでありますので申し上げたいと思います。
昨年1月1日に発生いたしました令和6年能登半島地震により犠牲となられた方々に対し、改めて心から哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。
愛知県では、地震発生の直後から愛知県被災地域支援対策本部を立ち上げて、県職員、県警察始め、消防、市町村職員含め、延べ約6,000人を派遣するとともに、被災者の受入れ、物資の提供など、愛知県一丸となって支援を行ってまいりました。
現在も、石川県と富山県に職員を長期派遣をいたしております。石川県17名、富山県1名、合計18名の職員を長期派遣をしているところでございます。復旧・復興を支援しております。そして、被災した方々の公営住宅での受入れなども行っております。被災地の一日も早い復旧・復興に向けまして、引き続き被災地の皆様のお力になれるよう、同じ中部圏の仲間として取り組んでまいります。
また、本県では、この度の地震における教訓を次期「愛知県地域強靱化計画」及び「あいち防災アクションプラン」に盛り込んで、防災力の一層の向上を図ってまいります。これは、11月11日に素案を公表いたしました、この地域強靭化計画と防災アクションプランの中には、今回の課題、教訓について入れ込んでおります。
今後とも、地震防災対策がより強固なものとなるようにしっかりと取り組み、県民の皆様の安全・安心を確保してまいります。よろしくお願いをいたします。
ということで、引き続きこれはしっかりとですね、応援をしていきたいと思っております。
なお、昨年のですね全国知事会でも、石川県の馳(はせ)知事ともお会いしたときにですね、愛知県さんから最大のですね、支援を行っていただき、感謝申し上げるということをですね言っていただきました。全国知事会でなく、中部圏知事会だな。彼らの手元に、どっから何人来たというのはデータが全部ありますので、見れば明らかに愛知が一番やってくれたと、ありがとうと言っていただきました。引き続きしっかりやってまいります。
なお、ほかにも、昨年9月にですね、石川県輪島市と珠洲市の災害廃棄物可燃ごみの受入れも、廃棄物処理業者さんに運んでいただいて、県内の市のですね焼却場でも処分をさせていただいております。そうした面での協力を引き続きですね、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
それが2点目ということでございます。
(3)桜花学園高等学校バスケットボール部 井上眞一監督の訃報に接して
それからですね、もう一つ、一番最後でございますが、桜花(おうか)学園高校バスケットボール部の井上眞一(いのうえ しんいち)監督の訃報に接して、というコメントをお配りをさせていただいております。このことについても冒頭申し上げたいと思います。
昨年12月31日、桜花学園高校バスケットボール部の井上眞一監督がお亡くなりになりました。心より哀悼の意を表します。
ちょうどこの訃報に接したのは元旦でございましたので、私も直ちにちょっとコメント出したかったんですが、ちょっとそういうわけにいきませんでしたので、急遽、今朝用意をしてですね、申し上げさせていただいております。
井上監督は、2枚目にその経歴がありまして、もう既に新聞報道等々されておられますのでね、改めてということでございますが、整理をさせていただきましたが。1986年に名古屋短期大学の付属高校、現桜花高校のですね、監督に就任されて以降、インターハイで25回、国民体育大会、スポーツ大会で22回、ウインターカップでですね、24回、計71回の全国優勝に導くなど、輝かしい実績を残されました。また、パリオリンピックの女子バスケ日本代表に、桜花学園出身の髙田真希(たかだ まき)選手、馬瓜(まうり)エブリン選手、馬瓜ステファニー選手、山本麻衣(やまもと まい)選手を送り出すなど、数多くの優れた選手を輩出してこられました。こうしたバスケットボール界の発展に大きく寄与した功績を称え、2023年には日本バスケットボール殿堂にも選出されておられます。
愛知県におきましても、長年バスケットボール競技の指導者として選手の育成と競技の普及・発展に尽力された功績を称え、2022年に愛知県表彰をお贈りをさせていただいております。
井上監督が残してこられた功績は大変大きく、井上監督の訃報は愛知県にとっても、また日本のバスケットボール界にとっても非常に残念でなりません。謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心より御冥福をお祈りをいたします。
ということで、参考の下のところに、2枚目にありますが、既にですねこの、大分前、もう30年以上前にですね、愛知県スポーツ功労者特別表彰。要は、3度目の女子バスケ3冠達成というときにスポーツ功労者特別表彰というのをお贈りしておりましてね。なので、2年前ですが、愛知県表彰をですね、教育文化(功労者)ということでさせていただきました。このときに併せて、井上眞一監督とですね、山田満知子(やまだ まちこ)コーチにも贈らせていただきました。やはりこの愛知・名古屋のですね、スポーツ界を引っ張っていただいた、正に本当にレジェンドだと思っております。
私も何度かお会いさせていただきましたがね、3冠取られるたびに御報告に来ていただいているものですから。最後、あれですね、コロナ前で7、8年前かな、全国優勝70は取るんだとか言っておられましたんでね、71回ということでありましたが、本当に選手に慕われたね、素晴らしい監督であり、名伯楽(めいはくらく)であったというふうに思っております。
心から御冥福をお祈りしたいと思います。
ちなみに、高校バスケ女子の3冠はですね、都合14回3冠を取られていると。もう前人未踏だというふうに思いますね。日本代表の半分ぐらいは井上さんのね、教え子の皆さんですよね。心から御冥福をお祈りしたいというふうに思っております。
ありがとうございました。
(4)年頭所感
続きましてですね、それでは、年頭所感を申し上げたいと思います。
もう既にお配りをさせていただいておりますし、県のサイトではもうこれは用意してあるんだな。ということで、また御覧をいただけますが、年頭会見でありますので、ここで初めてさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
なお、一昨年までは仕事始め式というのをやっておりまして、そこで、それを9時からやってこれをしゃべって、また10時から定例会見で同じものを言ってたんですが、今、仕事始め式、去年からやめましたのでですね、もうサイトで見てくれ、ということにいたしております。その代わり、仕事納めと仕事始めの日はですね、大体県の職員の3分の1ぐらいの出勤でね、3分の2ぐらい休んでくれと。休み方改革、特に若い人はね、休み取ってちょっと長めにしてくれということでね、やっておりますので、そういうことにさせていただいておりますので、この会見で初めて申し上げますので、よろしくお願いいたします。
それでは、改めてこの「2025年知事年頭所感」を申し上げます。
改めて、新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、県民の皆様に御挨拶を申し上げます。
昨年は、3月に「魔女の谷」が誕生し、ジブリパークがフルオープン。10月には国内最大のスタートアップ支援拠点STATION Aiがグランドオープンを迎えました。昨年は世界中から注目を集める2つのビッグプロジェクトが花開き、新たなものを創り出した、まさに「創造」、「創出」の1年でありまして、大きく進化した愛知を創り上げることができた1年となりました。
さて、今年2025年は巳年です。毎年、干支にちなんだ書き初めを行っておりますが、今年はこちらです、「騰蛇遊霧(とうだゆうむ)」、騰蛇遊霧とさせていただきました。
この騰蛇遊霧という言葉は、中国古代の書「韓非子(かんぴし)」に登場し、中国の伝説上の蛇「騰蛇」が霧の中をうねり天に昇る様子を表した言葉でございます。韓非子の中では、「飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)」と並んで登場し、勢いのあるさまを例える言葉として紹介をされております。
お手元の資料にありますようにですね、こちらに1枚紙がありますね。お手元の資料にありますように、韓非子は中国戦国時代の法家思想家である韓非によって書かれた書物でありまして、紀元前の二百数十年ぐらいのことということでありますが、この韓非子の思想が秦の始皇帝によって採用され、秦の統一政策に大きな影響を与えたということでありますけれども、その原文の中に、飛竜乗雲、騰蛇遊霧と並んで出ております。辰年に飛竜乗雲って、よく私も使いましたが、使われる言葉ですが、飛竜乗雲、騰蛇遊霧と、こういう形でですね使われております。
空飛ぶ竜は雲に乗り、天に昇る蛇は霧の中にうねると。雲に乗り霧の中をうねることができるのは、竜や蛇に素晴らしい能力があるからであると、こういうことでございます。勢いのあるさまを例える言葉として紹介をされております。
今年は、愛知の成長・発展の推進力となるジブリパークとSTATION Aiとの相乗効果を生み出しながら、日本の未来を創る様々なビッグプロジェクトをさらに大きく前進させてまいります。IGアリーナもオープンいたしますので、ジブリパーク、STATION Ai、IGアリーナ、全て世界水準のものを作らせていただきました。ここで大いにですね、この愛知・名古屋を発展をさせていきたいというふうに思っております。
日本一を誇る産業力を強化し、次代の愛知を担う人づくりに全力を注ぎ、天高く昇る騰蛇のごとく、愛知が勢い盛んに成長・発展し、昨年以上に大きく躍進する1年にしてまいります。よろしくお願いします。
なお、今年の騰蛇遊霧、画数が多かったので結構書くのが大変でございました。これ、5本ぐらい書きますのでね。途中、失敗したら、ぴっとこうやってはねますので、8本か9本ぐらい書きましたけども、結構疲れるんですよ。
ということでございますが、騰蛇遊霧、非常に勢いのあるさまということで御理解、御認識をいただければというふうに思います。
さて、続いて「ジブリパーク」です。
今年、開園から3周年です。愛・地球博記念公園の入園者数は、2023年11月からの1年間で283万人に上りました。ジブリパーク5エリア開園時の年間想定入園者数280万人を上回ることができました。
今年は、2005年の愛知万博の開催から20周年の節目です。ジブリパークの開園によりにぎわいが増す愛・地球博記念公園において、3月25日から9月25日までの185日間、「愛・地球博20祭(にじゅっさい)」を開催をいたします。ジブリパークや大阪・関西万博ともコラボしながら、愛知の多彩な魅力を発信し、万博を知らない若い世代にも愛知万博の成果や理念をつなげていけるよう、大いに盛り上げてまいります。
そして、10月31日のグランドオープン後も、STATION Aiでは、Google社による国内初の起業家向けイベント「Startup School Aichi(スタートアップ スクール アイチ)」やNVIDIA(エヌビディア)が登壇した「Startup Innovation Day(スタートアップ イノベーション デイ)」など、スタートアップやイノベーションの創出に向けた様々なイベントが連日開催中です。
現在の会員数は、スタートアップ約500社、パートナー企業約250社を数え、着実にメンバーを増やしております。特にパートナー企業さんは、見にきていただけると、その場で「いや、これ入る」と言っていただく、申し込みをいただく企業さんが結構多くてですね、どんどんどんどん増えております。なので、パートナー企業さんの入る、そのスペースがだんだんだんだんなくなってきているという感じはございます。スタートアップのところはね、まだまだあります。これは引き続き更に増やしていきたいと思います。
今年も、海外のスタートアップ支援機関と連携したプログラムの実施、ビジネスコンテストの開催、取組をさらに充実させ、スタートアップ企業とのマッチングなど、オープンイノベーション創出に向けた取組を精力的に展開いたします。
今年2月は、世界のスタートアップを集めたテックカンファレンス「TechGALA Japan(テックガラ ジャパン)」を開催いたします。奥田浩美(おくだ ひろみ)さんにね、コーディネーターをやっていただいて、2月4、5、6(日曜日)であります。これ、楽しみですね。非常に楽しみでございます。多数のスタートアップや著名人による基調講演、パネルディスカッション、交流会。中部地区と世界をつなぎ、グローバルなスタートアップ・エコシステムの形成をさらに進めてまいります。
また、昨年12月17日に東京都と締結した、連携・協力に関する協定に基づき、STATION AiとTokyo Innovation Base(トーキョー イノベーション ベース)、TechGALA JapanとSusHi Tech Tokyo(スシ テック トウキョウ)の連携など、スタートアップ支援やイノベーション創出を始め、様々な分野で連携・協力を進め、日本の成長・発展をリードしてまいります。
このSTATION Ai、スタートアップ支援については、私はね、キーワードとしては世界とつながる、世界とつながるのがこのSTATION Aiだということを申し上げております。そういう、オープンしてこれでもう2か月強でございますから、いよいよ今年ね、2025年、更にこの騰蛇遊霧のごとくね、天に昇るような勢いでね、スタートアップ、イノベーションを盛り上げて、アメリカ・シリコンバレー、そして世界をね、追撃をしていきたいというふうに思っております。
続いて、「休み方改革」です。
「あいち県民の日」と「あいちウィーク」の制定から2年目となった昨年も、県民の日学校ホリデーやラーケーション、愛知県休み方改革マイスター企業認定制度など、愛知独自の「休み方改革」プロジェクトの取組を着実に実施してまいりました。
昨年9月には、こうした取組が高く評価され、「ジャパン・ツーリズム・アワード」において、愛知県の「休み方改革」プロジェクトの取組が、最高賞の国土交通大臣賞を受賞することができました。
今年も、経済界、労働界、教育界の皆様と一丸となって「休み方改革」プロジェクトを一層推進し、愛知発の「休み方改革」の輪が国民運動として全国に広がっていくように、全力で取り組んでまいります。
なおですね、この「休み方改革」プロジェクトの取組が、昨日、1月5日の朝10時半から11時の30分の番組で、BSフジにおきましてですね、配信をしていただきました。私も出まして、星野リゾートの星野代表も出ていただき、中野洋昌(なかの ひろまさ)国土交通大臣にもインタビューに出ていただいたということでございまして、1月5日朝10時半からの30分番組、BSフジで愛知県「休み方改革」プロジェクトのテレビ特番ということでございました。
なお、これはですね、こういうちらしがありまして、ここに二次元コードですね、このQRコードありますが、ここで取り込んでいただきますとYouTubeで御覧いただけますので、是非御覧をいただければありがたいなというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。
続いて、「少子化対策」です。
少子化対策は、国家の存続に関わる喫緊の課題であります。昨年は、AIマッチングシステムを活用したオンライン型の結婚支援センター「あいち結婚サポートセンター『あいマリ』」の開設や、大規模婚活イベントの開催、男性育児休業取得を促進する中小企業等への支援など、様々な取組を進めてまいりました。
さらに、今年は10月から県独自の補助制度を拡充させ、3歳未満児の保育料無料化・軽減の対象を、第三子から第二子以降に拡大する予定としております。今年も、子育て家庭の負担軽減を図りながら、安心して子供を生み育てられる社会の実現に向け、少子化対策に一層力を注いでまいります。
次に、「人口問題対策」です。
県全体に関わる非常に重要な課題です。愛知県では、県の人口問題対策プランに基づいて、産業振興や雇用、子育て支援、三河山間地域の振興など、幅広い施策を進めております。
昨年5月、「愛知県・市町村人口問題対策検討会議」を立ち上げ、農林水産業の振興、地域交通の確保、空き家の活用をテーマといたしまして、市町村と連携して具体的な対策の検討を進めております。
今年も、人口減少にできる限り歯止めをかけるとともに、人口減少下でも安心・快適に暮らせる社会の構築に向けて、県を挙げて取り組んでまいります。
次に、「リニア大交流圏の形成」です。
この開業により、首都圏から中京圏に及ぶ人口5,000万人、GDP280兆円のリニア大交流圏が形成されます。
インパクトを最大限に生かすため、引き続き、名古屋駅のスーパーターミナル化や鉄道ネットワークの充実・強化、広域道路ネットワークの整備、港湾の機能強化など、社会インフラの整備を着実に進めます。
今年は、中部国際空港代替滑走路2027年度供用開始に向けた工事が本格的に着工します。引き続き、中部国際空港の機能強化に向けて取組を進めます。
続いて、「イノベーション創出・産業首都あいち」です。
ドローンや空飛ぶクルマ、自動運転車両の実証実験など、人やモノの移動に境界がない新しいモビリティ社会を目指す「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」を始め、スポーツ、農業、デジタルヘルス、環境など、愛知独自のイノベーションプロジェクトの取組を積極的に展開します。
水素・アンモニアの社会実装に向け、私が会長を務める「中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議」で、企業さんと一丸となって、水素・アンモニアの需要創出と利活用、普及啓発の取組を進めます。
昨年12月に「あいち次世代バッテリー推進コンソーシアム」を設立。産学行政が連携して研究開発を加速させ、電池イノベーションの創出と次世代バッテリーの開発・生産拠点の形成を進めます。
今年12月には、Aichi Sky Expoで国際的なロボット複合イベント「World Robot Summit(ワールド ロボット サミット)2025」を開催します。
今年も、次世代自動車、航空宇宙、環境、健康長寿、IT・ロボットなど今後の成長が見込まれる様々な分野で高付加価値のモノづくりの維持・拡大を図るとともに、愛知の産業・経済を支える中小企業や商店街の振興にもしっかりと取り組んでまいります。
農林水産業の分野では、引き続き、担い手確保、生産基盤の強化、県産農林水産物のブランド力強化などの取組を着実に進め、愛知の農林水産業の競争力強化に力を注ぎます。
生産現場における様々な課題の解決に向け、スタートアップとイノベーション創出の取組を積極的に進めます。
次に、「人が輝くあいち」です。
今年4月には、いよいよ県立中高一貫校の第一次導入校4校、明和、津島、半田、刈谷が開校します。また、一つの学校に全日制・昼間定時制・通信の3つの課程を置くフレキシブルハイスクールや夜間中学も開校いたします。今年4月は、県は豊橋、名古屋は笹島でね、夜間中学できまして、その1年後、来年4月には、豊田西、小牧、一宮と三つ、これは県が夜間中学、愛知県内五つと、こういうふうになります。多様な学びのニーズに対応した魅力ある学校づくりを進め、愛知の教育の一層の充実を図ります。
特別支援教育です。2027年4月の開校を目指して、豊田市内に西三河北部地区新設特別支援学校を、これは南山国際の跡ですね。そして、名古屋市内、名古屋天白に名古屋東部地区新設特別支援学校、前者が知的、後者が肢体不自由の子供たちのためのものをですね、新設ということで、今、もう2年ちょっとですからね、今設計をやっておりますが、着実に進めてまいります。
去年4月は岡崎特別支援学校、肢体不自由の子供たちのものをスタートいたしました。着実に進めます。そして、いなざわ特別支援学校、小牧特支の2校についても、校舎の増築というか、新たに新築するんですけどね、1棟。ということで、特別支援教育の充実に取り組みます。
産業人材の育成です。今年10月に、Aichi Sky Expoをメイン会場として、技能五輪全国大会・全国アビリンピックを開催、そして、2028年には技能五輪国際大会の開催が決まりましたので、準備を進めます。
カスタマーハラスメント防止対策についても、その実効性を高めていくため、今月新たに「愛知県カスタマーハラスメント防止条例検討会議」を立ち上げて、条例制定に向けた作業を進めます。
女性の活躍促進、医療・福祉の充実など全力で取り組み、子供・若者・女性・高齢者・障害のある方など、「すべての人が輝き、活躍する愛知」を実現します。
次に、「観光あいち・魅力発信」です。
「ジブリパークのある愛知」をディスティネーションブランドとして、愛知の魅力ある観光資源をPRするとともに、外国人旅行者向けの観光コンテンツを様々に造成していくことで、国内外から更なる誘客を図ってまいります。
なお、年末年始、木村拓哉(きむら たくや)さんが自分のYouTubeチャンネルで、ジブリパークを訪問してガイドするというYouTubeチャンネルをね、出していただきましたが。11月下旬にね、現地行っていただいて、お客さんがいないところで撮って、17、8分だったかなそれぞれ、前半・後半、拝見いたしましたけども、ありがたいことですね。こういった形でのPRをしていただくとありがたいなと思いますね。魔女の谷エリアのハウルの城、「うち」とか言っていました。自分の「うち」とか言ってたんで、見てて笑いましたけどね、楽しかったです。ありがとうございます。
そして、今年9月は、Aichi Sky Expoで世界最大級の旅の祭典「ツーリズム EXPO ジャパン 2025愛知・中部北陸」開催です。千載一遇の機会と捉え、中部北陸各県と連携して、この地域の、中部地区の魅力を十分に発信いたします。
次に、「アジア・アジアパラ競技大会」、「IGアリーナ」です。
2026年、「愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会」は2026年の9月、10月ということです。名古屋市、組織委員会、そして国、関係自治体と緊密に連携し、開催機運の醸成を図りながら、しっかりと準備を進めます。
そして、今年7月、アジア最大級・世界最先端のスマートアリーナ、IGアリーナがオープンいたします。7月には、こけら落としとして大相撲名古屋場所が開催され、12月にはフィギュアスケートのグランプリファイナルも開催され、また、Bリーグ、バスケットのね、拠点にもなります。世界最高峰のスポーツ・エンターテインメントのコンテンツを続々と愛知に呼び込んで、国内外からの集客につなげてまいります。
なお、物自体はもう3月、今年度中に竣工いたしますのでね、3月末に。予定どおりですね。でもって、開業準備を行った上でですね、7月にオープンと。実際は、もう6月から大相撲がつくり始めないかんので、実際、6月から使うということになりますけれども、準備は進めてまいります。
次に、国際芸術祭「あいち2025」です。
今年9月から11月です。昨年12月、国際芸術祭「あいち2025」のフール・アル・カシミ芸術監督が、イギリスの現代美術雑誌「ArtReview(アートレビュー)」で、世界のアート界で最も影響がある100組のランキング、「Power100」2024で第1位に選出をされました。
国際芸術祭「あいち2025」がこの地域の芸術文化の発展と魅力向上につながる素晴らしい芸術祭となるように、フール・アル・カシミ芸術監督、組織委員会の皆さんと力を合わせてしっかりと準備を進めてまいります。
なお、この「Power100」2024にですね、このあいち芸術祭の2022と2025の関係で出たアーティスト含めて、片岡真実(かたおか まみ)芸術監督も含めてですから、100に6人入ったのでですね、それはありがたいことでございます。
次に、「安全・安心なあいち」です。
能登半島地震の被災地では、なお多くの方が避難生活を強いられる中、一日も早い復旧・復興に向けて、県職員の長期派遣を継続するなど、引き続き息の長い支援に取り組んでまいります。
また、能登半島地震を教訓とし、今後発生が危惧される南海トラフ地震や局地化・激甚化する災害への備えにもしっかり取り組んでまいります。
引き続き、愛知県基幹的広域防災拠点の整備、住宅・建築物の耐震化、河川・海岸堤防の整備など、防災対策をしっかりと進めてまいります。
次に、「カーボンニュートラル・環境首都あいち」です。
「あいち地球温暖化防止戦略2030」に基づき、脱炭素プロジェクトの創出・支援、ゼロエミッション自動車の普及、EV等の充電インフラの整備、水素社会の構築などの取組を進め、カーボンニュートラルあいちの実現を目指します。
また、全国に先駆けて、地域一体で再生可能エネルギーの創出やエネルギーの省力化などに取り組む「矢作川・豊川カーボンニュートラルプロジェクト」についても、地域と連携し、しっかりと取組を進めます。
次に、東三河の振興です。
引き続き、「東三河振興ビジョン2030」に基づき、東三河県庁を軸に、市町村、広域連合、経済団体等と連携して、産業・農業の振興、魅力の創造・発信、社会インフラの整備、地域の将来を担う人づくりなどに全力で取り組み、輝き続ける東三河の実現を目指します。
最後に、今年もこうした様々な取組を進めることで、ジブリパークやSTATION Ai、さらにはIGアリーナを起点に、世界中からたくさんの人と最先端の技術・サービスを呼び込み、愛知を更なる成長に導くダイバーシティ、多様性に富んだ「世界と大交流する愛知」を創り上げてまいります。
これからも全ての県民の皆様が豊かさを実感できる「日本一住みやすい愛知」、全ての人が輝き、未来へ輝く「進化する愛知」の実現を目指し、全力で取り組んでまいります。
今年一年が県民の皆様にとりまして素晴らしい1年となり、笑顔で毎日を送ることができるよう心から御祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
なおですね、この騰蛇遊霧の、文書はこういうことでございますが、参考までにですね、この絵を配らせていただいております。
これは、うちの(政策)調整課がですね、何かイメージないかというので、これはとあるところのネットに出てたやつをちょっと参考までに印刷させていただいたんで、ちょっとこれ使えませんのでね、御参考までにですけど。
この図を見てると、何か蛇に羽が生えて、これ、蛇じゃねえじゃん、竜じゃんって思いますけれども、こういうの初めて見ましたけどもね。ということですね。中国のあれでいくと、まあだから飛竜乗雲、騰蛇遊霧って、竜と蛇って同じようなイメージで捉えられていたんでしょうね、古代中国ではね。ということだと思います。
私からは以上でございます。ありがとうございました。
2 質疑応答
(1)常滑市で発生した高病原性鳥インフルエンザ(2例目)について
【質問】 鳥インフルエンザに関して、ちょっとお伺いしたいんですけれども、この1月2日と昨日発見されたこの養鶏場の距離は、大体どれくらい離れていますでしょうか。
【知事】 これは言っていいのか。場所はいかんのか。
【農業水産局長】 場所はいけない。
【知事】 近傍です。
【記者】 この関連については、県としてどういうふうに考えていますか。
【知事】 これはですね、そこが関連してるかどうかということについては、私どものですね家畜保健衛生所と農水省とでですね、それは検証するということになります。なので、今この時点で、関連があるということはちょっと申し上げられない状況でございます。
こういうときはこういう状況だったという、1例目がこうだった、2例目がこうだったという客観的なデータをですね、そろえて、そして、国からいずれといいますかね、この家畜・鳥関係の専門家の有識者、学者さんが派遣されてくると思いますが、その方にそのデータを見ていただいて、それは関連があったかどうかを検証していただくということになりますので、現時点ではちょっとそのことを申し上げる段階ではないということだと思います。あくまでもやっぱり専門家の方に検証して判断をしていただくということになろうかと思います。
ただ、近傍ではあります。
【記者】 今後検証していくということ。
【知事】 そういうことです。
【記者】 分かりました。ありがとうございます。
(2)アジア・アジアパラ競技大会に係る一部報道について
【質問】 あと、別件なんですけれども、アジア大会に関して、行政負担が非常に増えているというふうな一部で指摘が出ていると思うんですけれども、今後、何か県としてどういったタイミングで公表するお考えなのか、お伺いしてもよろしいでしょうか。
【知事】 いつも申し上げておりますが、私どもはですね、一つ一つ必要な事業、必要な競技ごとに、事業といいますかね、積み上げております。体制も、どういう陣立てで、どういう形でやっていくかというのを積み上げてやっております。当然そこに費用は伴いますので、それ、今作業をやっているところということでありますので、大会経費について試算をしたとかそういった、何か年末に一部報道されましたが、そうした事実は現時点で一切ありません、そういう事実はありません。なのでですね、そうしたことを引き続きですね、私どもは一つ一つ着実にですね、大会に必要な体制ですね、競技ごとに、競技会場でこうした体制、スタッフが必要で、こうした競技をやっていくと。当然、選手なり、監督、コーチなりそうしたスタッフも宿泊して会場に運んで競技をやって、また帰っていただいてということをですね、一つずつやっておりますので、現段階でそうしたことで試算をしているとかですよ、そうした、この報道されたようなことはありません。ということで、これは事実ではないと。
私ども組織委員会のほうにも取材はなかったということでありますので、コメントしようがないということでございます。ということなので、こうした報道されたような事実はないということを申し上げるということでございます。
【記者】 今後の発表というか、公表の見込みというのも現時点では特にありませんか。
【知事】 今後といいますかね。ですから、私ども、これは組織委員会、それからまた県・市で予算措置をしながら年度年度でやっておりますので、その段階で、来年度必要な予算はまた当初予算に盛り込んでいくということになろうかと思っております。
(3)常滑市で発生した高病原性鳥インフルエンザ(2例目)について
【質問】 鳥インフルの関係なんですけれども、先ほど、1例目と2例目の関連はという話があったんですけれど、しばらく前にですね、野生の鳥のインフルエンザの発見もあったと思うんですけど、これはその関連の検証の対象になるのかならないのかっていうのを教えてください。
【知事】 野鳥の死骸でその鳥インフルのウイルスが発見された、結構あるんだよな。
【農業水産局長】 ございます。
【知事】 この冬シーズンも。
【農業水産局長】 はい。
【知事】 なのでね、そこは結構あるんだよ。だから、今回のやつは、これまで過去ですよ、2011年の1月2月で2例ですね、これ、豊橋と新城ね。2年前の12月に豊橋で2例ですね、2022年の12月だな。今回で、この常滑で2例ということでありましてね、最近。その前はだから2009年のウズラか。
【農業水産局長】 そうですね。
【知事】 豊橋ね。だから、そのくらいなんですね。
なので、これまでの例からいたしますとね、まず、この養鶏農場ごとにそのデータをそろえてですね、データそろえて検証するわけですけれども。そこにだから例えばその養鶏農場の敷地の中に野鳥のそういった死骸があってインフルのウイルスが検出されたというなら別ですけども、そういうことではありませんのでね。なので、そうしたものとは基本的には結びつかないということになろうかと思います。
野鳥が、そういったのが死んだらまた、養鶏農場の近くでっていうのはないよな、今までな。大分離れたところなんで、そこは多分、因果関係は認められないということになるんだろうと。というか、この養鶏農場の今回の鳥インフルエンザの発生のですね、いろんなデータ、ファクトにはそこは、野鳥のあれは入ってこないということなので、そこの関連はないということになるんだろうと思います。
ただ、これから、我々がずっとこれまで追っかけてきた事実関係とデータをですね、その専門家の方に提供して分析をしていただくということになりますが、これまでもですね、鳥インフルエンザもそうですが。豚熱もそうですけども、じゃあどっから入ってどうなったかっていうことは、さすがにどれもこれも分からないということでしたね。なので、今回もちょっとなかなか、その感染ルートを特定をするというのはなかなかそう簡単ではないなというふうには思っております。ただ、もちろん専門家の皆さんにはこの検証はしていただくことになります。
【記者】 あと、関連なんですけれども、これまでも出てるかもしれないですけど、養鶏農家さん、殺処分等でかなりの損害が出ると思うんですけど、そういった方々に対する財政的な支援だとかですね、補償みたいなものは今後どうなっていくのか、教えていただきたいです。
【知事】 これはこれまでも、今私申し上げたように、2年前、それから、ですから14年前になるのかな。これは、処分した後のですね、損失補償は、これは損失額が確定をした段階でですね、国からこれは全額出るな。国から全額出ますので。経済評価をして、全額国から出るんですけど、それはやっぱり何か月か、数か月、3か月ぐらい後になるのかな、あれ確か。
【畜産振興監】 全国的に件数が多いと6か月くらい。
【知事】 前、だから2011年のときにやっぱり3か月、4か月ぐらいかかったかね。やっぱりそういうのがあるので、あのときはですね、直ちに県が予算措置をして、そいつが確定をした段階で、国の損失補償を待たずに、県がリスクを取ってその損失補償額をですね、仮にということで、仮決定ということで、全額その分を肩代わりでですね、農協等の金融機関になろうかと思いますが、早めにですね、農家さんなり養鶏農場の希望によってお渡しすると、支給するという仕組みはこれまでも取っておりますので、それはしっかりやっていきたいというふうに思いますし、今回の消毒措置、防疫措置等の費用につきましても、これは全額県が出してやってまいります。そしてその後ですね、この鳥インフルエンザも豚熱もそうでありましたが、その農家さんがですね、農場が事業を再開するにおいてもですね、相当額の補助、2分の1だったかな、あれは、立ち上がりのやつ。補助をすると、これは県の事業としてね。ということはこれまでやってきましたんで、同じ対応になるということでございます。
なので、これ、既決予算でやれるのか、それとも補正予算が要るのかはちょっと見極めてですね、速やかにこれは措置をしていきたいというふうに思っております。
3 知事発言
(1)2024年中の交通事故発生状況について
それでは、私のほうから最後にもう一つ申し上げますと、2024年、まず交通事故の発生状況ですが、明日ですね、明日、7日午後2時に警察庁が全都道府県別の交通事故死者数の確定値をですね、発表をされますが、私ども愛知県におきましてはですね、県の確定としては、昨年は141人ということでございました。
23年、1年前に比べて4人減少いたしました。なので、減ったのは3年ぶりになるのかな、減少したのはね。22、23と増えましたので、3年ぶりの減少だというふうに思いますが。なので、現段階でですね、暫定ではありますけれども、東京都さんが現段階で146人と、ちょっと私どもより多いということでありますので、6年連続のですねワースト1位の回避はできたということになろうかと思います。正式には明日発表になろうかと思います。
ただ、それにいたしましてもですね、やはり141人の方の尊い命が失われておりますので、引き続き私どもとしてはですね、交通安全、交通事故抑止、全力で取り組んでまいりますし、しっかりとですね、県民、事業者の皆様には周知、啓発をしていきたいというふうに思っております。
(2)新年祝賀の儀について
そして、なお、最後に締めくくりで申し上げますが、私、今年は1月1日元旦にですね、皇居、宮中に参りまして、新年祝賀の儀へ参列をしてまいりました。天皇皇后両陛下、秋篠宮(皇嗣)殿下・妃殿下、愛子様、佳子様、お出ましになられましての新年祝賀の儀。こうした形で開かれるのはですね5年ぶりということでございまして、私もちょうど5年ぶりに参加をさせていただきました。
ちょうどコロナの前でありましたね。でありますが、皆でね、天皇陛下に新年祝賀の御挨拶をさせていただいた後、天皇陛下からは、国民皆さんの幸せと日本の平和と発展を望みますというお言葉をいただきました。そういう、陛下のお言葉のような1年になるようにですね、しっかりと皆さんと一緒に、県民の皆さんと一緒にですね、しっかり努めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
私からは以上です。
それでは、今日、年頭の会見、以上とさせていただきます。ありがとうございました。