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2024年度新規採用職員入庁式訓示(4月1日)

ページID:0521285 掲載日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

2024年度 新規採用職員入庁式 知事訓示

 皆さん、おはようございます。愛知県知事の大村秀章です。
 本日は、晴れての愛知県庁入庁、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。新規採用職員入庁式
 さて、学校を卒業されたばかりの方、また、民間企業等での社会人経験をお持ちの方など、これまでの学歴、職歴は様々でございますが、こうして意欲に満ちあふれ、元気一杯の皆さんは、今日から、我々の仲間として、愛知県庁で活躍いただくことになります。心から歓迎を申し上げる次第であります。
 また、本日は、愛知県議会から、石井議長、いなもと副議長にも御臨席をいただいております。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
 さて、私ども愛知・日本を巡る状況は、日々変化をしております。世界はグローバル化、デジタル化、またSDGs、そうした滔々とした流れは変わらずに動いております。そうした中で、こうした流れに変化に的確に対応し、将来にわたりこの愛知が成長し続けていくためには、何より「人づくり」が重要であります。世界中から、最先端の技術・サービス、人材を愛知に呼び込み、新たなイノベーションを次々と創出することで、更に人材が育ち、集まってくる。そうした人材の好循環を生み出し、更なる愛知の成長につなげていきたいと考えます。本日入庁された皆さんと一緒に、色々な施策に取り組んで、日本一元気な愛知をつくり、日本の未来をつくっていきたいと考えております。
 例えば、まず申し上げるのは、先月3月16日にフルオープンいたしましたジブリパークでございます。スタジオジブリの作品には、2005年愛知万博の理念であります「人、いきもの、地球に対する『愛』」が一貫して流れているということで、その世界観を生かしたスタジオジブリ、日本を代表する世界的コンテンツのジブリの世界観を表した公園を事業として、ここに再現することができました。まさに日本を代表する施設ができたと考えております。大人から子どもまで老若男女、また、日本だけでなく世界中の人たちに、こうした素晴らしいコンテンツを届けることができるということを大変嬉しく思っております。多くの多くの皆様が笑顔になる、人が人を楽しませる、人が人を笑顔にする、これこそが一番一番大事なことではないかと思います。それを私どもは取り組んでいるということですので、ぜひ皆様にもそうした面でも取り組んでいただければと思います。
 また、次なるプロジェクトとしては、今年10月に完成予定で名古屋鶴舞に建設している日本最大のスタートアップの支援拠点「STATION Ai」でありまして、これによって世界中から人を呼び寄せ、そしてスタートアップを作り出すことで、日本を今一度盛り上げていきたいと思っております。
 また、愛知県体育館を60年ぶりに建て替えていますが、名城公園の中に名古屋城天守閣とツインになるような巨大なものを作っています。2025年6月に、愛知国際アリーナ、ネーミングライツで「IGアリーナ」として、アジア最大のアリーナが完成をいたします。スポーツ、音楽、コンサート、エンターテインメントの殿堂としてこれを更に盛り上げていきたいと思います。
 その後、2026年9月、10月にはアジア競技大会・アジアパラ競技大会、アジアのオリンピックであります。そして、2027年度には中部国際空港の代替滑走路を完成させ、そして、リニア新幹線という形で、どんどん続けてまいります。そうした意味で、まさにこの愛知が要となって、日本を盛り上げていく、そういう日本の成長エンジンとしての役割を引き続き果たしていきたいと思っております。
 そうしたものに加えて、並行して取り組んでいく事業として、愛知は日本一の産業県です。この産業・経済を更に強くしていくということをやってまいります。4月2日には豊田市下山で、県の企業庁が造成した650万平米の土地にトヨタ自動車が建設していた「Toyota Technical Center Shimoyama」が、日本一、世界一のテストコースが完成、供用開始するということで、テープカットをさせていただきます。私と豊田会長で一緒にテープカットしますが、こうしたものでどんどん盛り上げていきたいと思います。
 あわせて、産業県だからこそ、環境施策でもトップランナーでなければならないということで、「カーボンニュートラルあいち」の実現を目指し、「脱炭素プロジェクト」、「ゼロエミッション」、「自動車EV等のインフラ整備」、「水素社会」を創るなど環境面での施策を更に進めてまいります。
 また、愛知発の「休み方改革」も更に進め、ワークライフバランスを作り、愛知の人づくりを更に進めてまいりたいと思っております。そして、少子化対策につきましても、愛知が先頭に立って、国の存続に関わる問題でありますので、引き続き、安心して子どもを生み、育てられる社会の実現、子ども子育て支援に全力で取り組んでまいります。
 こうしたプロジェクトを着実に進め、日本一元気な愛知をつくっていくためには何と言っても「人づくり」が大事です。子どもたちの学力と個性を伸ばす教育の充実、女性の活躍促進、子ども・子育て支援、医療・健康長寿、障害福祉の充実・バリアフリー社会の実現、産業人材・雇用、人権施策の推進などにしっかりと取り組んでまいります。そして、子ども、若者、女性、障害者、高齢者、全ての人が活躍する、「人が輝くあいち」を皆さんと一緒につくっていきたいと思っております。
 愛知が先頭に立って、東京一極集中にストップをかけ、イノベーションを作り出す好循環を生み出して日本の成長エンジンとして、リードし続けていきたいと考えます。そして、豊かさを実感できる「日本一住みやすい愛知」、全ての人が輝き、未来へ輝く「進化する愛知」を職員の皆さんと一丸となって作っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたしします。
 さて、私は、常々、職員の皆さんには、物事の真実は常に現場にあると申し上げております。常に現地・現物・現場主義で物を考え、物事を解決していく。現場が動いてこそ初めて、物事は前に進んでいきます。皆さんには、ぜひとも現場に飛び込んでいただいて、若く瑞々しい感性で様々なことを感じ、それぞれの仕事を前進させていただきたいと思います。
 これから皆さんは、それぞれの部署に配属をされますが、そこでの業務は、皆さんにとって初めてのことばかりだと思います。戸惑うかもしれませんが、分からないことは、一人で抱えずに、職場の同僚、先輩、上司に遠慮なく聞いていただきたいと思います。人に聞くことは決して恥ずかしいことではありません。最初から全て分かっている人はおりません。とにかく聞いて、聞いたことを自分なりに理解して、そこから一歩踏み出すことが大変重要だと思います。ぜひぜひ、そうした形でいろいろなことを質問して、自分なりに吸収して、自分の仕事のスタイルを作っていただけるようによろしくお願いいたします。
 そうした中で一番大事なことは皆さんの健康であります。健康でなければ仕事は十分にできません。ぜひ、健康に留意しながら笑顔で毎日仕事に打ち込んでいただいて、皆さん自身の人生を更に豊かにしていただけたらと思っております。
 また、県政の守備範囲は、皆さんが想像する以上に幅広く、仕事の内容は多種多様であります。まさに森羅万象にわたるといっても過言ではないと思います。それだけ皆さんが活躍できるフィールドが広いということだと思います。県庁の中はもちろん、県民の皆様、国の各省庁、他の都道府県、市町村、多くの企業・団体など、様々な方々とネットワークを作りながら、日々の仕事に邁進していただくことを期待しています。
 最後に、大学を卒業された方はちょうどこの4年間、特に最初の1年2年、今から4年前3年前は新型コロナウイルス感染症のパンデミックということで、大変なご苦労をされたかと思います。高校を卒業された方も4年前3年前ですから、学校生活スタートの時は学校の臨時休業から始まり、大学だと2020年は多分1年間ほとんどリモートで学校、キャンパスにも行けない、同級生の顔もよく分からないということだったかと思います。ようやく2021年の半ば後半ぐらいから学校に来てもいいよとか、ようやく部活とか色々なことをできるようになってきた。そういう意味では、皆さん大変学生生活には苦労された世代だと思います。それがようやく2022年、2023年とようやく解消してきて、特に去年5月にはこのコロナ感染症が、2類から5類の感染症に移り、一般のインフルエンザ等と同じ扱いになったということで、まさに我々もこの一年間、色々な行事・イベントさまざまなスケジュールを全部元に戻すという形で取り組んでいるところでございます。そういう意味で、まだまだ色々な課題がたくさんありますけれども、皆さん、その苦労された学生生活などを振り返りながら、それもまた一つの糧にしてこれからの県庁での仕事に生かしていただければと思っております。なんといっても色々なことを勉強することと合わせて、やはりネットワークを作る。同僚友達、色々な県庁の中ももちろんですが、外部の人の皆さんとのネットワークも作っていただいて、ぜひ皆さんの色々な仕事なり人生なりの引き出しをたくさん作っていただきたいなと思います。一番大事なのは皆さん自身が、健康で、笑顔で、自分の目的、自己実現ができることということだと思います。
 皆さんは社会人のまさにスタート台に立ったところだと思います。これから、長い長い人生があります。そこは山あり谷ありだと思います。そういう中で、一日一日でなんか良かった、悪かったとかいって、クヨクヨしても仕方ないので、とにかく長丁場を、マラソンを走っていくようなことですから、皆さん健康に留意をして、そして笑顔で、笑顔を見せる、笑顔を作るということは、別にお金はかかりませんから、とにかく健康で笑顔で周りの人と一緒になって物事を作り上げていく、そうした仕事をぜひこの愛知県庁でやっていただきたいと思います。
 何事にも大いにチャレンジして、皆さん自身の人生を豊かなものにしていただくようにお願い申し上げます。皆さんと一緒に私も、愛知を、日本を大いに盛り上げていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げ、新規採用職員入庁式にあたりましてのご挨拶、言葉とさせていただきます。どうかこれからもよろしくお願いします。そしてこれからぜひ皆さん頑張ってください。ありがとうございました。