名古屋節句飾

nagoya sekkukazari

名古屋節句飾について

沿革

名古屋は尾張徳川家の城下町として、さまざまな工芸技術が発達してきました。中でも節句飾は武家文化と庶民文化が融合した江戸時代において、子どもの誕生を祝い、健やかな成長を願う高級品として珍重されてきました。人形や幟旗類は江戸後期には『尾張年中行事絵抄』に記されるほど工芸的にも高度に発達。独自の発展を遂げてきました。それらの発展に伴い、節句用の雪洞も製造が盛んになってきたと言われています。

人形:京都と東京という二大産地に拮抗しつつも、東西の良さを折衷した様式が特徴的。

幟(のぼり)旗類:大幟や腹部を鮮やかな黄色とした「黄腹の鯉」が独特です。

雪洞(ぼんぼり):美濃和紙や小原和紙などの和紙や正絹、木曽檜や竹などの素材を使用し、中部地区が誇る良質な材料を使用。提灯とは異なり、折りたたみできない火屋が特徴的です。

製造工程

各工芸品の製造工程は以下です。

人形:
頭/胴づくり・衣装づくり・着せ付け・振り付け・仕上げ・完成。
<撮影協力:加藤人形>

幟旗類:
枠掛け・筒引き・染め/天日干し・水洗い・裁断/縫製/口輪付け・完成。
<撮影協力:ワタナベ鯉のぼり>

雪洞:
火屋づくり・骨づくり・組み立て・塗り・内貼り・絵付け・金具装着・完成。
<撮影協力:安藤商店>

人形

胴づくり

着せ付け

振り付け

完成品

幟旗類

染め

染め

完成品

雪洞

内貼り

絵付け

完成品

ご案内

伝統的工芸品指定
指定年月日令和3年1月15日
組合名中部人形節句品工業協同組合
組合員数
所在地〒451-0043 名古屋市西区新道2丁目15番地17号 愛知県菓業会館内
連絡先TEL 052-564-1020 FAX 052-564-1021
WEBサイトhttp://www.sekku.or.jp/