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愛知県初!皮ごと食べられる良食味のオリジナル赤系ブドウ2品種を開発しました―品種名「アメジストアイ」と「ルビーアイ」―

ページID:0657617 掲載日:2026年8月5日更新 印刷ページ表示
2 飢餓をゼロに13 気候変動に具体的な対策を

アメジストアイとルビーアイ

写真1 「アメジストアイ」(左)と「ルビーアイ」(右)

 

 愛知県農業総合試験場(以下、「農総試」という。)は、本県初となるブドウのオリジナル品種として、皮ごと食べることができ、食味に優れた赤系のブドウ「アメジストアイ」及び「ルビーアイ」を開発しました。

 両品種とも夏季の高温による着色不良や日焼けが生じにくく、最需要期であるお盆前に出荷できます。種なし栽培が可能であり、「早生・赤系・良食味・皮ごと・大粒」という消費者に好まれる特性を兼ね備えることから、本県の主力品種として期待されます。​

1 高貴な色合いの「アメジストアイ」

・露地栽培における収穫時期は「デラウェア」とほぼ同時期の7月下旬です。

・「巨峰」や「シャインマスカット」と同様に種なし栽培が可能です。

・大粒な果実は皮ごと食べられます。食味は濃厚でコクがあり、強い甘みが特徴で、糖度は19度を超えます。果肉はやや柔らかめの食感です。

・果皮は高温下でも着色良好で、深みのあるアメジストに似た高貴な葡萄(えび)色※1です。

※1 葡萄色:えびいろ。ヤマブドウの熟した深みのある色合いを指す。平安時代から貴族が好む高貴な色として扱われてきた。

2 華やかで高級感のある「ルビーアイ」

・露地栽培における収穫時期は「アメジストアイ」に続く8月上旬です。

・「巨峰」や「シャインマスカット」同様に種なし栽培が可能です。

・大粒な果実は皮ごと食べられます。芳醇なマスカットの香りを有し、鮮明な甘みがあり、糖度は18度を超えます。果肉はしっかりした食感です。

・果皮色はルビーのような鮮紅色が映える中紅(なかべに)色※2で、気品ある色合です。果実は大粒で、華やかな大房に仕上がります

  ※2 中紅色:なかべにいろ。紅花から作られる染料で染めた、やや黄みのある明るい紅色を指す。江戸時代から用いられてきた。

3 開発の経緯

​ ブドウ栽培において、着色期である7、8月が気候変動により高温となることで、「巨峰」や「安芸クイーン」等の黒系、赤系品種の着色不良が顕著になってきており、出荷・販売に悪影響を及ぼしています。

 農総試では、最需要期であるお盆前に出荷可能で、高温下でも着色良好で食味が優れ、大粒な本県オリジナル品種の育成を2014年から開始しました。赤系の良食味品種の「ベニバラード」に、皮ごと食べられる良食味品種の「シャインマスカット」を交配して得られた255の系統の中から選抜を進めてきました。農総試と県内各地における適性試験を行い、特に7月と8月が高温であった2024年及び2025年においても着色が良好であった2品種を2026年4月1日に種苗法に基づく品種登録出願を行いました。

4 今後の予定

​ 2027年12月頃から愛知県内のブドウ生産者に苗木の供給を開始し、2031年頃から出荷が始まる予定です。

5 関連説明

・2024年における本県のブドウ生産は、栽培面積373ha(全国シェア2.3%)で全国9位、収穫量3070t(全国シェア1.9%)で全国9位です(出典:農林水産省 果樹生産出荷統計)。県内の主な産地は大府市、東浦町、岡崎市、東海市、豊橋市です。

・特別感や高級感を演出できるよう、「赤」や「紫」といった一般的な色の名称ではなく、「葡萄色」や「中紅色」といった「和」の色彩で果皮色を表現しています。

 

表1 2024年産 全国のブドウ収穫量(農林水産省 果樹生産出荷統計)
順位 収穫量
1位 山梨県 43,600t
2位 長野県 32,100t
3位 岡山県 14,300t
9位 愛知県 3,070t
全国 164,000t

 

表2 愛知県の市町村別ブドウの栽培面積(2024年産 愛知県調べ)
順位 市町村 栽培面積
1位 大府市 67.0ha
2位 東浦町 54.1ha
3位 岡崎市 24.1ha
4位 東海市 24.0ha
5位 豊橋市 16.5ha

 

図1 ブドウの主要品種の収穫時期目安

図1ブドウの主要品種の収穫時期目安

 

 

写真1ブドウの房の写真

写真2 収穫期の果実(左:アメジストアイ、右:ルビーアイ)

 

 

写真2大粒な果粒

写真3 大粒な果実(左:アメジストアイ、右:ルビーアイ)

 

 

写真3ほ場の着果状況

写真4 ほ場での着果状況(左:アメジストアイ、右:ルビーアイ)

 

このページに関する問合せ先

愛知県農業水産局農政部農業経営課
農業イノベーション推進室 技術調整グループ
担当:大野、濱頭
電話:052-954-6410
内線:3666
メール:nogyo-innovation@pref.aichi.lg.jp