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【知事会見】2025年度自動運転車両の運行及び実証実験の実施について

ページID:0591785 掲載日:2025年6月17日更新 印刷ページ表示

​​2025年度自動運転車両の運行及び実証実験の実施について

 愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図ってまいりました。

 2025年度は、名古屋市中心部において前年度のエリアを拡大して自動運転車両の定期運行を実施するとともに、新たな取組として、中部国際空港へアクセスする高速道路での自動運転高速バスを目指す全国初の実証と、愛・地球博記念公園(モリコロパーク、長久手市)での園内バスの自動運転化を見据えた運行実証を行います。

1 名古屋市中心部での定期運行

 ロボットタクシー※1の県内での社会実装に向けた取組を加速するため、前年度の名古屋駅エリアとSTATION Aiを結ぶ2地点間ルートから、乗降地に栄エリアを追加した3地点をつなぐ周回ルートへエリアを拡大するとともに、自動運転車両の台数を1台から2台に増やして定期運行を行います。

(1)運行ルート

若宮大通や錦通を中心に走行する以下の3地点をつなぐ周回ルート(公道

1. STATION Ai(名古屋市昭和区)

2. 総合校舎スパイラルタワーズ(名古屋市中村区:名古屋駅エリア)

3. 愛知芸術文化センター(名古屋市東区:栄エリア)

(2)運行予定期間

2025年10月~2026年3月

(3)車両及び自動運転システム

ミニバン「シエナ※2(トヨタ自動車)」をベースとしてMay Mobility社※3のシステムを搭載した車両

シエナ写真

(4)運行の特徴

〇幹線道路の車速に沿った自動運転車両による定期運行の実施​

  • 交通量が多く複雑な道路環境における周囲の車速(時速約60km)に沿った走行
  • 米ジョージア州で実際に自動運転タクシーとして使われているものと同等の車両を使用して走行
  • 運転席にセーフティドライバーが座り、安全を確保(レベル2)

〇運行と併せて、運転席無人走行(レベル4)に向けた課題の抽出及び対応策を検証​

  • エリアや台数拡大時の運行オペレーションの検証
  • 運転席無人走行を想定した車内サービスや車内機能の検証

(5)事業実施体制

株式会社NTTドコモに事業委託

同社を幹事会社とする企業グループで事業実施

 
企業名 主な役割
株式会社NTTドコモ(幹事) 事業統括、対外折衝、車両調達
May Mobility Japan(メイ モビリティ ジャパン)合同会社※4 自動運転車両の提供、自動運転システムの提供
NTTコミュニケーションズ株式会社 オペレーション及び現地支援
名鉄バス株式会社 交通事業者としての運行支援
学校法人日本教育財団
(名古屋国際工科専門職大学、HAL名古屋)
名古屋駅エリアでの運行支援、車両デザイン

2 中部国際空港へアクセスする高速道路での高速バスの自動運転実証

 高速バス路線の自動運転化を目指す実証として、中部国際空港へアクセスする高速道路(知多半島道路・知多横断道路・中部国際空港連絡道路)で大型観光バスタイプの車両による走行実証を行います。また、走行技術の検証とともに、実装時に必要となるインフラやビジネスモデルの検討を行い、自動運転の実装に向けた取組を加速します。

(1)実証予定ルート

大府PA(知多半島道路)~半田中央JCT~中部国際空港

※自動運転(レベル2)は半田中央JCT~中部国際空港

(2)実証予定期間

2025年8月~11月

(3)車両及び自動運転システム

大型観光バス「エアロエース※5」をベースとして先進モビリティ社のシステムを搭載した車両

エアロエース写真

(4)実証の特徴

〇全国初となる大型観光バスタイプの車両による高速道路での実証​

  • 高速道路の車速(時速約80km)に沿った走行安定性の検証
  • 運転席にセーフティドライバーが座るレベル2における自動運行率の検証

〇高速バス事業における自動運転を活用したビジネスモデルの検討​

  • 将来的なレベル4に向けた課題抽出(合流支援、先読み情報等)
  • 高速バスやバス業界におけるドライバー不足の影響調査と地域ニーズの把握

(5)事業実施体制

名鉄バス株式会社に事業委託

同社を幹事会社とする企業グループで事業実施

 
企業名 主な役割
名鉄バス株式会社(幹事) 事業総括、自動運転車両の提供、運行管理
先進モビリティ株式会社 自動運転システムの提供
名鉄グループバスホールディングス株式会社 運行業務支援
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 ビジネスモデル検討、各種調査・調整

3 愛・地球博記念公園での運行実証

 自動運転園内バスの導入に向けた運行実証として、園内バス西ルートにおいて走行環境や道路の状況に合わせた自動運転技術を検証するとともに、実用化を見据えたダイヤや運行オペレーションの検証を行います。

(1)実証予定ルート

愛・地球博記念公園 園内バス西ルート

(2)実証予定期間

2026年1月~3月

(3)車両

小型EVバス「RoboBus(ロボバス)」※6

RoboBus画像

(4)運行の特徴

〇公園における自動運転技術の検証​

  • 歩行者が存在する環境下での自動運転走行及び来園者の安全性確保の検証
  • 自動運転で対応が難しい鋭角カーブへの対応や後進走行の検証

〇園内バスとして活用可能なオペレーションの検証​

  • 運転席無人を想定したオペレーション課題の抽出と対応策の検証
  • 定時運行に必要な自動運転システムの技術、ダイヤ等の検証

(5)事業実施体制

BOLDLY(ボードリー)株式会社に事業委託

同社を幹事会社とする企業グループで事業実施

 
企業名 主な役割
BOLDLY株式会社(幹事) 事業統括、車両調達、自動運転システム導入支援、オペレーター教育
名鉄バス株式会社 交通事業者としての運行支援

4 自動運転の社会実装に向けた調査検討の実施

​  各ルートにおいて、1.事業化加速、2.環境整備(インフラ、法整備等)、3.社会的受容性向上、4.技術開発の視点から調査を実施し、自動運転の社会実装に必要な戦略的なロードマップや実装モデルの検討を行います。

*PwC(ピーダブリューシー)コンサルティング合同会社に事業委託

5 その他

・最終的な実証実験ルートや実施時期は、愛知県警察、施設管理者等との調整を経て決定し、改めて発表いたします。

・運転席にはセーフティドライバーが座り、レベル2の状態で運行します。なお、モリコロパークの運行実証においては、運転席無人走行のデモを実施予定です。

用語説明・補足

※1 ロボットタクシー 大規模かつ複雑な交通環境で走行可能な無人自動運転タクシー
※2

シエナ

トヨタ自動車株式会社が北米市場向けに製造しているミニバン型乗用車

※3、※4

May Mobility(メイ モビリティ)社

May Mobility Japan(メイ モビリティ ジャパン) 合同会社

May Mobility Japan合同会社は、北米を中心に35万回以上の自動運転走行の実績を持つ米国テクノロジー企業であるMay Mobility社の日本法人

May Mobility社は NTT、トヨタ自動車、東京海上HD、豊田通商等と提携

※5 エアロエース 三菱ふそうトラック・バス株式会社が製造している大型観光バス

※6

RoboBus(ロボバス)

既に世界4ヵ国でレベル4・無人運行の認可を取得して複数年無事故で利用されている自動運転システムをベースに、高度な車両・運送基準を要求される日本市場向けにBOLDLY株式会社が専用設計したEVバス

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局次世代モビリティ産業課
自動車産業グループ
電話:052-954-6136
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp