甘し、太陽の宝石 あいちのみかん 夕焼け姫

あいちのみかん 夕焼け姫

特徴・由来

あいちのみかん 夕焼け姫

カンキツ新品種「夕焼け姫」は、愛知県のオリジナル品種です。
一番の特徴は鮮やかな赤橙色。名前からもその特徴がうかがえますが、店頭でひと際目を引くことは言うまでもありません。収穫後さらに色が濃くなり、店頭で並んでいる間にもより輝きを増していく、なんとも魅力的な品種です。
その赤い色に加えて、皮がむきやすく、種もほぼないため、食べやすさもご満足いただけます。また、一般的なうんしゅうみかん「宮川早生」よりも早く収穫できるため、11月には出荷が可能です。
外観がよい分、農家・消費者の方々から期待を持っていただけるため、外観に負けない高品質な「夕焼け姫」をお届けできるよう愛知県では日夜研究に取り組んでいます。

研究開発機関の声

研究開発機関

「夕焼け姫」は24年の歳月を経て誕生しました。
収穫時期が比較的早く、販売に有利な早生品種の開発を目指し、県内初のみかん・カンキツ育種の取組として1986年に交配を開始しました。当時は実ができるまでに5年から10年を要したため、選抜(開発において優良な品種の候補を選び出すこと)はまさに研究員の努力の結晶とも言えます。
そして、2006年に果皮が赤くむきやすい品種の候補を選抜し、2013年に品種登録されました。
現在はブランド化の期待も背負い、高品質栽培技術の開発に勤しんでいます。

シンボルマーク

甘し、太陽の宝石 あいちのみかん 夕焼け姫

夕焼け色に染まった「みかん」と、高貴な女性を思わせる「姫」をモチーフに、「和」を印象づけるシンボルマーク。
キャッチフレーズには「おいしい・うまい」の意もある日本古来の言葉遣い「甘し」を盛り込み、太陽の恵みがつくった宝石のような逸品であることを表現しています。
このマークは推奨する栽培方法で生産された「夕焼け姫」に付けています。マークは「高品質果実の証」ですので、売り場ではこのマークを目印に選んでください。

生産者の声

「マルチ栽培」により丁寧に育まれた「夕焼け姫」は、食味のよさも抜群。
豊川市で長年にわたりみかんを栽培している清水貢さんにお話をうかがいました。

生産者

「夕焼け姫」の栽培では、樹の下にマルチ(※)を敷き詰めることで雨水の流入を防いでいます。このひと手間によって水分を抑えることで、甘味がぐっと増し、糖度12度以上の果実になります。色鮮やかで甘味にコクがあり、酸味のキレや香りもいい。
今までにないみかんとして、消費者の皆さまから評価をいただき、今年もまだかまだかと出荷を待ち望む声も届いています。
露地栽培での高品質みかんとして、私たち生産者にとっても今後楽しみな品種です。
※マルチ…農地に敷くポリエチレン製のシート。雨水を通さず湿気を放出します。白色を使うことで果実の色着きが良くなります。

消費者の声

2019年11月に収穫された「夕焼け姫」について街頭インタビュー。
見た目の印象や実際にむいて食べていただいた感想など、皆さまの声をご紹介します。

  • 40代女性みかんが好きなので、産地にこだわらず冬場は買って食べています。
    「夕焼け姫」は色が赤いので見た目からおいしそうに感じます。皮が薄くてむきやすく、香りもすごい。中の袋も薄いので食べやすいですね。味が濃く、後味に残る感じでおいしいです。ビタミンCがいっぱい含まれていそう。
  • 50代女性皮がやわらかく、見た目の色合いも甘いんだろうなという期待感が膨らみます。
    実際に食べてみると、とても甘い。
    最近は糖度が高い野菜や果物が人気ですが、このみかんも糖度が高くなるように作られている感じが伝わってきました。
  • 70代男性おいしそうな色目で見栄えがします。
    むきやすいし、甘くてジューシーで、他のみかんに比べてずいぶん違います。
    九州の実家にみかん畑があり、みかんはよく食べていますが、今年食べた中で一番おいしい!
  • 80代女性日頃からみかんの皮を乾燥させてお風呂に入れたりしています。
    「夕焼け姫」は中の袋もやわらかく、食べやすくていいですね。最近の果物は甘くなりすぎる傾向がありますが、果物の持つ酸味があるほうが好きなので、甘味と酸味のバランスもちょうどよいと思います。