愛知県衛生研究所

百日咳の全数届出への移行について

2018年1月12日掲載

百日咳は、百日咳菌Bordetella pertussis によって起こる急性の気道感染症であり、感染症発生動向調査では、これまで、全国約3,000カ所の小児科定点からの報告により発生状況が把握されていました。報告数は過去30年で約10分の1に減少していますが、年齢分布では15歳以上の罹患割合が増加しています。しかし、従来の小児科定点からの報告では、成人を含む百日咳患者の発生動向が、適時かつ正確に把握できず、対応に遅延が生じる可能性がありました。

このような背景から、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)施行規則の一部改正され、百日咳は平成30年1月1日から五類感染症(全数把握疾患)となりました。

百日咳を診断された医師の皆様には、管轄の保健所へ届出をお願いします。

届出基準・発生届の掲載ページ


なお、2013年第1週から2017年第52週の愛知県における定点当たり報告数は下図のとおりです。

百日咳グラフ

1999年13週から2017年52週までの愛知県定点当たり報告数のデータは(Excel)は、こちらからダウンロードできますのでご利用ください。(百日咳データ)